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NEC、慶大病院のネットワークをSDNで構築
NEC、慶應義塾大学病院のネットワークをSDNで構築
NECは、慶應義塾大学病院(所在地:東京都新宿区、病院長:竹内勤)のネットワークをSDN(注1)で構築しました。
慶應義塾大学病院ではこれまで、診療に使い秘匿性の高い患者の個人情報を扱う病院ネットワークと研究に使う医学部ネットワークが、それぞれ別のネットワークとして構築されており、一体化が課題となっていました。このため新病院棟建設に合わせ、基礎研究と臨床医療の連携を実現し医師の利便性を高めるとともに、セキュリティが確保された院内ネットワークの構築を決定しました。
NECのSDNソリューションは、複数ネットワーク間連携による利便性の向上、ネットワーク毎のセキュリティ確保、業務を止めないネットワーク運用管理などに優れており、慶應義塾大学病院が抱えるネットワークの課題解決に貢献しました。慶應義塾大学病院は今後、ネットワークの拡張に合わせてSDNソリューションの適用範囲を順次拡大していく計画です。
SDNは、NECが注力する社会ソリューション事業の中核領域の1つであり、SDNを活用したシステムを国内外で600以上納入しています。今後もビジネスインフラを支えるネットワークの提供を通じて、企業や自治体・大学などの顧客サービス向上・業務効率化に貢献していきます。
■背景
慶應義塾大学病院は、1日約3,000人の外来患者を受け入れる特定機能病院(注2)です。「基礎・臨床一体型医学・医療の実現」を特長として、日本医療の先導、最良の医療サービスの提供を目指しています。2018年3月に完成予定の新病院棟には、基礎研究と臨床医療の連携を実現する安全・効率的な院内ネットワークをNECのSDNソリューションで構築することを決定しました。
■特長
1.システム連携やセキュリティ設定が容易
新ネットワークは、NECのSDNソリューションを適用し、電子カルテなどの診療のシステムと基礎研究のシステムで分かれていたネットワークを統合、電子カルテや基礎研究で使うシステムに場所を問わず、随時目的のネットワークに接続できます。SDNの特長を活かし、仮想ネットワーク別にセキュリティレベルの設定も容易であり、秘匿性の高い患者の個人情報の保護も可能です。
2.ネットワークの追加・変更が容易
ネットワーク管理者が自身でネットワークを追加・変更でき、新サービスを迅速に開始できるため、これまで数ヶ月かかることがあったネットワークの追加構築を数時間に短縮可能です。
3.医療業務を止めない安全性・可用性を実現
ネットワークの集中管理による耐障害性を備えており、24時間365日連続稼働できる高可用性を実現しています。ネットワーク変更の場合も夜間・休日に時間を調整して行い、医療現場を止める必要がありません。また、万が一の際には従来ネットワークに切り替え可能で、医療業務を止めないネットワークを実現しています。
慶應義塾大学病院は2020年までに従来ネットワークを全てSDNで構築する計画をしています。NECは今後も慶應義塾大学病院の高度医療の実現を支援していきます。
NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
(注1)Software−Defined Networking:ネットワークをソフトウェアで制御する概念。
(注2)高度な医療を提供することができる、病床数400以上など複数の要件を満たし、厚生労働大臣の承認を得た病院。
・NECのSDNへの取り組みについて
URL:http://jpn.nec.com/sdn/index.html
・導入事例紹介
URL:http://jpn.nec.com/case/hosp_keio/index.html
◆本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NECビジネスクリエイション本部
E−Mail:inquiry@sdn.jp.nec.com