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ZMPとベクター・ジャパン、適合ツールとカーロボティクス・プラットフォームをXCP接続で合意
総合測定ツール「CANape」とカーロボティクス・プラットフォーム「RoboCar(R) MEV」
XCPによる接続へ
― 自動車、次世代モビリティの開発を加速 ―
ベクター・ジャパン株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:古賀 逸平)と株式会社ゼットエムピー(東京都文京区、代表取締役社長:谷口恒、以下 ZMP)は、ベクター・ジャパンの適合ツール「CANape」とZMPのカーロボティクス・プラットフォーム「RoboCar(R) MEV」を、汎用的な測定適合プロトコルであるXCPで接続することで合意いたしました。これにより、車両の制御情報やセンサ情報が統合して見える化できる他、基礎研究から量産設計へのシームレスな移行やコスト削減が可能になるなど、自動車および次世代モビリティ開発を促進する強力な開発環境が誕生します。「人とくるまのテクノロジー展2011」にて一部の機能のデモンストレーションを実施いたします。
CANape:http://www.vector-japan.co.jp/vj_canape_jp.html
RoboCar(R) MEV:http://zmp.co.jp/e-nuvo/jp/robocar-mev.html
<CANapeとRoboCar(R) MEVによる先進的な車両制御開発環境の実現例>
※添付の関連資料を参照
【効果】
環境性能や安全性能など、自動車に求められる機能が新たな段階に入っています。RoboCar MEVは、この様な技術開発ニーズに応える、電動化、知能化したオープンな汎用開発プラットフォームであり、自動車関連メーカ及び通信、インフラ、情報関連メーカ等に対し、新技術・サービスの基礎研究や実証実験用に、使いやすい開発環境を提供するものです。
一方、CANapeは自動車開発においてECUキャリブレーションのための多目的且つ高機能なツールであり、追従/追突防止やレーンキーピングなどの先進運転支援システム開発機能(「CANape オプションアドバンスドマルチメディア」)や、ECU内部値やCAN、GPSなどの複数の信号を同期してリアルタイムに取得、電子化された制御の定数を適合する機能など高度化する電子制御開発のための機能を有しています。
この度、RoboCar MEVとCANapeが連携することにより、両輪のホイールのモータ制御、車輪速度センサ情報、ステアバイワイヤ、ブレーキバイワイヤの制御、その他、画像認識モジュールRoboVisonやワイヤレスモーションセンサIMU−Z等のセンサ情報が統合して見える化できる他、開発者は、基礎研究から量産設計へシームレスに移行することが可能となります。
※以下の資料は添付の関連資料を参照
・CANape オプションアドバンスドマルチメディアによるオブジェクトの表示
・CANapeとRoboCar(R) MEVの連携のシステム図
尚、2011年5月18日から開催される「人とくるまのテクノロジー展 2011」にてRoboCar MEVとCANapeを連携させたデモンストレーションを実施いたします。
【展示会名】人とくるまのテクノロジー展 2011
【会期】2011年5月18日(水)〜5月20日(金)10:00〜17:00
【会場】パシフィコ横浜 展示ホール ベクタージャパン ブース(小間番号68)
【ジャパン株式会社およびベクター・グループの概要】http://www.vector-japan.co.jp/
ベクター・ジャパン株式会社は、1998年に車載ネットワーク開発用のソフトウェアツールおよびソフトウェア・コンポーネントを開発・販売するドイツ、ベクター・インフォマティック(Vector Informatik GmbH)の日本法人として設立されました。
ベクター・グループはドイツ、日本のほかに、アメリカ、イギリス、フランス、スウェーデン、韓国、インド、中国にも拠点を持ち、グループ全体で約950名の従業員を擁し、車載ネットワーク開発用ツールおよびソフトウェア・コンポーネントの分野では世界のリーディングプロバイダーとして認知されています。CANはもちろん、LIN、MOST、FlexRay、AUTOSARに関わるトータル・ソリューション・プロバイダーとして、上流設計、開発、実装、テスト、検証にわたるV字プロセスをカバーする製品群と各車載ネットワークの技術や開発ツールの使い方に関する専門トレーニングを提供しています。また、自動車分野で培ったノウハウを商用車、輸送機関、制御工学などの自動車以外の産業にも提供しています。
【株式会社ゼットエムピー】http://www.zmp.co.jp
株式会社ゼットエムピーは、2001年1月、文部科学省傘下の科学技術振興機構(JST)の研究成果である人型二足歩行ロボットPINOの技術移転を受け設立。2005年世界初の家庭用二足歩行ロボットnuvoを発売し、2007年には家庭用自律音楽ロボットmiuroを発売。日本ロボット学会実用化技術賞、経済産業省「今年のロボット大賞2007 最優秀中小・ベンチャー企業賞」を受賞。ロボットを活用したエンジニア教育カリキュラム教材e−nuvo シリーズは「今年のロボット大賞2008 優秀賞・中小企業基盤整備機構理事長賞」を受賞。2005年以来累計3,400台の販売実績を重ねています。
また、2009年以降、社会的課題である「安全とエコ」に対しては次世代自動車研究用プラットフォーム「RoboCar(R) 1/10」及び「RoboCar(R) MEV」を、「ヘルスケア」に対してはジャイロ・加速度、地磁気センサ一体型モーションセンサ「IMU−Z」をラインナップに加えるなど、ロボット技術やサービスによるイノベーションを追求し続けています。