日本ヒューレット・パッカード、どこからでもデータの展開および分析を実現する「HPE　Vertica８」を発表

日本ヒューレット・パッカード、どこからでもデータの展開および分析を実現する「HPE　Vertica８」を発表
−さらに、新しい機械学習クラウドサービス「HPE　Haven　OnDemand　Combinations」によりアプリケーション開発の迅速化を支援−


　日本ヒューレット・パッカード株式会社（本社：東京都江東区、代表取締役社長執行役員：吉田　仁志、以下　日本ヒューレット・パッカード）は、本日、次世代データ分析プラットフォーム「HPE　Vertica」の最新版を発表しました。当最新版「HPE　Vertica８」では、統合アーキテクチャおよびインデータベース分析機能の向上により、データの保管場所にかかわらず、業界屈指の規模とスピードで高度な解析を行うことが可能です。

　企業が直面している最大の課題の１つは、データセンター内の複数のサイロに格納されているデータからどのようにしてインテリジェンスを引き出すのか、ということです。「HPE　Vertica８」は、その場で分析を可能にする独自の統合アーキテクチャにより、情報の格納場所に関係なく、継続的にインテリジェンスを抽出することが可能になります。企業は「HPE　Vertica８」の柔軟性の高いデプロイメントオプションを活用して、オンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウドの環境を問わず、さらにHadoopデータレイクにおいても、分析を実施する場所や手法を選んで最適のソリューションを採用できます。

　さらに「HPE　Vertica８」は、データの移動および統合機能を強化し、数百ないし数千カラムへのデータロードが最大７００％まで早くなり、Amazon　S３からの簡単なデータロード、およびApache　Kafkaデータストリームの包括的なビジュアルモニタリングなどを実現します。

〈Microsoft　Azure　Cloudに対応〉
　Azureに対応した「HPE　Vertica」は、Microsoft　Azure　Marketplaceを通じて即時利用可能で、企業は必要に応じて最適なクラウドプラットフォームを柔軟かつ自由に選択することができるようになります。今回の発表は、２０１５年末にヒューレット　パッカード　エンタープライズ（HPE）とMicrosoftが締結した戦略的合意に基づいたものであり、最高のハイブリッドコンピューティング体験を求める両社のお客様からの高まる需要に応えるものです。

　Microsoftのクラウドプラットフォーム製品マーケティング担当ジェネラルマネージャーのマイク・シュッツ（Mike　Schutz）氏は次のように述べています。「AzureによりMicrosoftは、世界規模のクラウドプラットフォームをお届けし、お客様のデジタルトランスフォーメーションの加速をお手伝いします。ここで重要なのは、Azure上で起動する企業レベルのアプリケーション群の強力なエコシステムの形成を促進することです。Verticaをはじめとする主力製品向けの完全対応プラットフォームとしてHPEがAzureを選んだことは、今日のデジタルエンタープライズのダイナミックなニーズに応えるという両社のコミットメントをはっきりと示すものです。」

　「HPE　Vertica」新バージョンの発売にあたり、いくつかの中核機能が大幅に強化されました。極端な同時処理状況下でのシステムの信頼性を向上させ、その場での分析を可能にするオープンソースのイノベーションが統合され、エンタープライズクラスのパフォーマンスとセキュリティが達成されました。

　「HPE　Vertica８」の主な特徴は以下の通りです。

　・インデータベース機械学習：従来の機械学習アプリケーションでは、データサイエンティストがデータの一部分だけを使ってモデルの設計と調節を行わなければならず、結果として、正確性が低下し、遅延も生じていました。Verticaのインデータベースを適用した機械学習アルゴリズムでは、より大規模なデータ向けにRベースの機械学習モデルをあらかじめ作り、直接「HPE　Vertica」に展開することが可能となり、高い精度で意思決定プロセスを加速することができます。
　・Hadoop上で現場分析：ユーザーは、「HPE　Vertica」の高性能ParquetとORC　Readersを使って、より価値あるものをHadoopデータレイクから導くことができます。データのコピーや移動を行うことなく、Hadoopデータレイクに存在するデータに安全にアクセスして分析することができます。企業はシームレスなソリューションにより、高性能とHadoopベースの経済性を享受することができます。
　・マルチクラウド機能およびサポートの強化：企業にとっては、従来以上にデプロイメントオプションが増えました。「HPE　Vertica」はAWSとMicrosoft　Azureクラウド両方のデプロイメントに最適化されています。さらに、新しい「HPE　Vertica」では、S３へのシームレスなアクセスおよびより強力なセキュリティ等により、AWSへの対応が強化されています。
　・Apache　Sparkアダプタの最適化：この最適化されたインテリジェントなアダプタは「HPE　Vertica」とSparkシステム間の高速なデータ連携を可能にします。データサイエンティストは、小規模なデータのクエリにおいては、Spark内に堅牢な機械学習モデルを構築します。また、大規模スケールで最大規模のデータ量における最も高度なクエリでは、広範な「HPE　Vertica」のインデータベースSQL分析を活用することができます。

　「HPE　Vertica８」は、今期より販売開始します。

　日本ヒューレット・パッカードでは同時に、「HPE　Haven　OnDemand」プラットフォーム上で、新しいクラウド型サービス「HPE　Haven　OnDemand（HoD）Combinations」の提供を開始することを発表します。同サービスにより、アプリ開発者は機械学習機能を取り入れた次世代アプリケーションを作れるようになります。この新サービスは、既成のコグニティブ・サービスの一覧と直感的なドラッグ＆ドロップ型インターフェースを備えています。開発者は複数の機械学習APIを組み合わせて、そのコードを開発中のプロジェクトに直接コピー＆ペーストして、スピーディーかつ手軽に画期的なモバイル向け・企業向けアプリケーションを開発できます。

　シンプルで高度な機械学習アプリケーション

　HoD　Combinationsは、企業の競争力強化に役立つ分析データの豊富な近代的アプリケーションを無駄なく構築するために欠かせないツールを、開発者やデータ・サイエンティストのために提供します。具体的な新機能は下記の通りです：
　・簡素化されたコーディングとパフォーマンスの向上−複雑なコードを、無制限の変換や並行処理をサポートする単一のAPI呼び出しにまとめました。またAPI呼び出しの回数が少なくなったことにより、遅延が減りました。
　・ドラッグ＆ドロップ型グラフィカル・ユーザーインターフェース−「HPE　Haven　OnDemand」の７０以上のAPIを必要な数だけ組み合わせて使用することで、新しいサービスの開発、テスト、公開を数分で完了できます。
　・公開と再利用−APIの組み合わせはセキュリティが守られた形で組織のアカウントに公開され、再利用や拡張が可能です。
　・開発者版と商用版−https://havenondemand.comで無料アカウントに登録すれば、試作アプリ用の新たなAPIの組み合わせを無料で作成できます。また有料ユーザーになると、無料アカウントの使用制限が解除され、企業クライアント・レベルのサービスを利用できます。
　・Microsoft　Azureクラウドプラットフォーム経由での提供−「HPE　Haven　OnDemand　Combinations」はMicrosoft　Azureクラウドでホストされており、ミッション・クリティカルなパフォーマンス、信頼性、セキュリティ、拡張性が保証されています。機械学習の革新に注力−わずか数行のコードで機械学習を利用できるようにすることで、新たなサービスやアプリケーションの開発を促進します。

　HPE　Haven　OnDemand−月間１８，０００人以上のユーザーと数百万にのぼるAPI呼び出し２０１６年３月にグローバルで商用利用が可能となり、Microsoft(R)Azureのサービスとして供給されるようになった「HPE　Haven　OnDemand」は、現時点で７０以上の機械学習APIを備えています。「HPE　Haven　OnDemand」には、個人のソフトウエア・アーキテクトやデータ・サイエンティストから、大きな開発チームを抱える企業まで、１８，０００人を超えるユーザーがいます。同プラットフォームを使うお客様によって、世界中で数千のアプリケーションが開発され、その結果として月間数百万のAPI呼び出しが発生しています。市場での浸透率がさらに高まってきていることで、パートナーとお客様で形成されるエコシステムは日々成長を続けています。

　「HPE　Haven　OnDemand　Combinations」は２０１６年度第４四半期中に提供を開始いたします。

　開発者向けのHPE　Haven　OnDemandハンズオンワークショップを１１月１７日に開催します。
　お申し込みサイト：http://www.hpe.com/jp/vertica

■「HPE　Vertica８」に関する詳細は、以下のURLを参照してください。
　http://www8.hp.com/jp/ja/software-solutions/advanced-sql-big-data-analytics/

■Azureに対応した「HPE　Vertica」に関する詳細は、以下のURLを参照してください。
　https://azure.microsoft.com/en-us/marketplace/partners/hpe/vericahpe-vertica/

■「HPE　Haven　OnDemand　Combinations」に関する詳細は、以下のURLを参照してください。
　http://www8.hp.com/jp/ja/software-solutions/big-data-cloud-haven-ondemand/index.html

■プレスルーム
　https://www.hpe.com/jp/ja/newsroom.html

　文中の社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。


■お客様からのお問い合わせ先
　カスタマー・インフォメーションセンター
　TEL：０１２０−２６８−１８６（携帯、PHS：０３−５７４９−８２７９）
　ホームページ：http://www.hpe.com/jp/