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古河電工、ブラジルで現地光ファイバーケーブル製造・販売会社を買収
ブラジルFISA社のMetrocable社買収について
〜高成長が期待される南米 光ファイバケーブル市場での競争力強化〜
当社ブラジル完全子会社のFurukawa Industrial S.A.Produtos Electricos社(本社:ブラジル国パラナ州クリチバ市 以下、FISA社)は、現地光ファイバケーブルの製造・販売会社であるMetrocable社の買収契約に3月31日付けで現地株主と合意し、この度、ブラジルの独占禁止法審査機関(SBDC)に買収承認申請を行ないました。
今後も高成長が期待される南米地域の光ファイバケーブル市場において、製造能力の強化と生産性の向上により、更なる事業の拡大を図ります。
■買収の背景
1974年設立のブラジルFISA社は、南米を中心に光ファイバケーブルやLAN関連製品などの製造・販売を行なっています。特に通信速度が毎秒1ギガビットの企業向けLANケーブルでは、ブラジルで5割超のシェアを握る最大手です。
ブラジルでは、2014年サッカーワールドカップや2016年オリンピック開催が控えており、通信インフラ整備に向けた光ファイバケーブル需要の大きな伸びが見込まれます。
※Metrocable社 外観は添付の関連資料を参照
■買収の目的
加入者用FTTH/FTTP(※)光ファイバケーブル分野で強みを持つMetrocable社の買収により、以下のシナジー効果を実現し、今後も高成長が期待される南米地域の光ファイバケーブル市場において、競争力を強化します。
1.南米地域における製造能力の強化と製造拠点の最適化
2.当社グループ製のファイバ供給による品質・コスト競争力の強化
3.製造ノウハウの提供による生産性の向上
■買収の概要
(1)対象社名:Metrocable Industria e Comercio Ltda(Metrocable社)
(2)所在地 :ブラジル国サンパウロ州サウト市
(3)設 立 :1999年
(4)事業内容:加入者用FTTH/FTTP(※)光ファイバケーブルの製造・販売
(架空自己支持型光ケーブル、局内ケーブル、光コードなど)
(5)出資比率:FISA社100%
<用語解説>
(※)FTTP:Fiber To The Premisesの略。Premisesは「敷地、家屋、構内、施設」といった意味で、加入者のもとまで光ファイバを通して行なう通信サービスのこと。日本で一般に用いられる「FTTH(Fiber To The Home)」に対し、企業のビルなどを含む光ファイバサービス全般を指す総称。