Article Detail
シリコン・ラボラトリーズ、メッシュ・ネットワーク向け「MGM111モジュール」を発表
シリコン・ラボ、ZigBee(R)およびThreadへの接続を簡素化する、メッシュ・ネットワーク・モジュールを発表
クラス最高のワイヤレス・プロトコル・スタックおよびソフトウェアツールが用意された「MGM111」Mighty Geckoモジュールが、市場投入期間を短縮
シリコン・ラボラトリーズ(本社:米テキサス州オースチン、Nasdaq:SLAB、以下:シリコン・ラボ)は、クラス最高のZigBee(R)およびThread規格ソフトウェアに対応し、メッシュ・ネットワーク向けに特化したWireless Geckoモジュールの新製品「MGM111モジュール」を発表しました。MGM111モジュールは、Mighty Gecko SoCデバイスを用いた包括的マルチプロトコル・モジュール・シリーズ初の製品です。MGM111モジュールには高い信頼性とセキュリティ、柔軟性を兼備したシリコン・ラボのメッシュネットワーク・プロトコル・スタックと、最先端のワイヤレス向けソフトウェア開発ツールが用意されています。MGM111モジュールには、オンボードのプロトコル・スタックやアンテナのオプション各種が用意され、各種RF規制の適合認証も取得予定されており、ホームオートメーションやビルオートメーション、照明器具の無線ネットワーク化、スマートメーター、セキュリティシステムといった各種のIoTプラットフォーム等、幅広いメッシュ・ネットワーク用途の開発にかかるコストの削減や複雑性の軽減、市場投入期間の短縮に貢献します。
MGM111モジュールは小型の12.9mmx15mmパッケージで供給され、そのサイズとピン構成は、Bluetooth(R) Low Energy(BLE)に対応した、シリコン・ラボのBGM111 Blue Geckoモジュールと互換性を保持します。この互換性により、移行も簡単となり、無線規格のマルチプロトコル対応を共通性が担保された、陳腐化しないシステム設計を実現できます。シリコン・ラボは、MGM111 Mighty Geckoモジュールの量産前サンプルを、エンジニアリング評価およびプロトタイプ向けにご提供しており、量産は各認証の完了が見込まれる2016年第4四半期からを予定しています。モジュール評価用にMighty Gecko Starter Kit及びアドオン式のMGM111 Radio Boardもご用意しています。MGM111 Mighty Geckoモジュールの価格、サンプル、プロトコル・スタック、開発ツール、技術仕様、各国認証取得経過等については、シリコン・ラボ国内販売代理店にお問い合わせください。MGM111モジュールの製品仕様やデータシート、開発ツールについてはhttp://www.silabs.com/WirelessGeckoをご参照ください。
MGM111モジュールを採用することでIoT製品開発の進展が確保され、エンジニアリングおよび認証のコストの最小化とともに、メッシュ・ネットワーク対応製品の市場投入の短時間化と簡素化が実現します。MGM111モジュールとワイヤレスSoC各種には、機能やAPIの共通性が担保されています。ハードウェアとソフトウェアの互換性が担保されていることで、モジュールからSoCへの移行も容易となり、また、システムの再設計をほぼ、あるいは完全に回避できるため、ツールやソフトウェアへのこれまでの投資も保全できます。
MGM111モジュールは、2.4GHz Mighty Gecko SoC、高効率のチップ・アンテナと水晶発振器、RFのマッチングとシールドを、ZigBee(R)およびThreadのプロトコル・スタックに対応するメッシュ・ネットワーク・モジュールとして、完全かつすぐに活用できる形で組み込みました。こうした高度な機能統合により、RFやアンテナの設計やテストにかかる複雑さを回避でき、デベロッパーの開発努力を最終アプリケーションに集中させることができます。MGM111モジュールは、ZigBee(R)およびThreadに採用されているIEEE 802.15.4規格に準拠し、発表時点ではFCC(北米)、IC(カナダ)、CE(ヨーロッパ)、RCM(オーストラリア、ニュージーランド)、KC(韓国)の各規制要件の適合認定を取得済みの見込みです。
シリコン・ラボでIoTソフトウェア担当バイス・プレジデントを務め、ZigBee(R)およびThreadグループの理事会メンバーであるSkip Ashtonは、次のようにコメントしています。「シリコン・ラボは、メッシュ・ネットワーク向けチップとソフトウェアのマーケットリーダーとして、標準規格適合のメッシュ・ネットワーク向けソリューションの開発と認証を、10年以上にわたって主導してきました。お客様は、メッシュ・テクノロジーやRF認証に関する当社の深い理解に信頼を寄せています。また、開発プロセスの簡素化に必要なツールやスタック各種の提供や、お客様のIoT製品が陳腐化技術や古い標準規格で市場から取り残されることがないよう、機能アップグレードも確実に対応している点も、高い評価を受けています」
シリコン・ラボは世界各国のお客様に、1億個以上のメッシュ・ネットワーク向けSoC及びモジュールを提供した実績があります。また、ZigBee(R)アライアンスの長年の会員企業として、ZigBee(R) PROメッシュ・ネットワーク用ソフトウェアを実行するチップ・ソリューションのトッププロバイダ企業であるほか、Threadグループの創設メンバーの1社でもあり、Thread用ソフトウェア仕様の立案と策定に貢献してきました。
MGM111モジュールには、IoT製品の設計を推進する包括的な開発・デバッグ用の各種ツールが用意された、シリコン・ラボのSimplicity Studio(TM)開発プラットフォームがご使用いただけます。Simplicity Studio(TM)に含まれる主要ツールには、ワイヤレス・アプリケーションのコンフィギュレーションが容易で、Wireless Geckoベースの設計全般でのソフトウェア再利用を可能にするAppBuilder、モジュールのパケット追跡ポートを使った無線ネットワーク挙動の完全可視化とデバッグができるNetwork Analyzer、アプリケーションのコーディングで影響を受けるエネルギー消費の最小化とバッテリー寿命の延長が可能なEnergy Profilerがあります。
■MGM111 Mighty Geckoモジュールの主な特長
・40MHz ARM(R) Cortex(R)−M4コア、256KBフラッシュメモリ、32KB RAMで構成された2.4GHzトランシーバを組み込んだMighty Gecko SoCを搭載
・オンボードのプロトコル・スタック、アンテナのオプション各種、各国認証取得
・高信頼性とセキュリティ、柔軟性を兼備したシリコン・ラボのZigBee(R)およびThread適合プロトコル・スタック
・暗号化ハードウェア・アクセラレータによるAES、ECC、SHAのアルゴリズム対応
・スタンドアローンまたはネットワーク・コプロセッサ・アーキテクチャに対応
・最大10dBmの送信出力
・消費電力は9.8mA(受信モード)および8.2mA(送信モード、出力0dBm時)と高効率
・Mighty GeckoとBlue GeckoのSoCおよびモジュール各種と共通の、Simplicity Studio(TM)開発ツールが使用可能
・SoCへの移行も簡単
・シリコン・ラボの世界各地のアプリケーション・エンジニアがお客様をサポート
■シリコン・ラボラトリーズについて
シリコン・ラボラトリーズ(NASDAQ:SLAB本社、米テキサス州オースチン、www.silabs.com)は、IoT(モノのインターネット)、インターネット基盤、工業制御、民生及び自動車市場向けにシリコン、ソフトウェア、及びシステム・ソリューションを提供する業界大手メーカーとして、エレクトロニクス産業の難題を解決し、性能、省エネルギー、コネクティビティ、設計の簡素化の面で大きなメリットをお客様に提供します。ソフトウェア及びミックストシグナル設計の分野で無類の技術力を誇る世界クラスのエンジニアリング部門を擁し、初期構想から最終製品までのプロセスを改善するために必要なツールを開発者に提供します。会社概要・事業内容の詳細はhttp://www.silabs.comをご覧ください。
・Silicon Laboratories, Silicon Labs, Sロゴ,Silicon Laboratoriesロゴ,Silicon Labsロゴは、Silicon Laboratories Inc.の商標です。その他の登録商標・商標は、それぞれの所有者にその権利が帰属します。
◆お問合せ先
シリコン・ラボラトリーズ Y.K.
TEL:03−5460−2411(代表)
http://www.silabs.com