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シチズンマシナリー、小型精密CNC自動旋盤シリーズのシンコムイノベーションライン「M32VIII型」を発売

2010-10-23

主軸台移動形CNC自動旋盤

新製品シンコムイノベーション ライン「M32VIII型」を発売


 シチズンマシナリー株式会社(本社:長野県北佐久郡御代田町 社長:杉本 健司)は、小型精密CNC自動旋盤シリーズの新製品シンコムイノベーション ラインの「M32VIII型」を、2011年4月から発売致します。
 なお新製品は、10月28日から東京ビッグサイトで開催されるJIMTOF2010に出展いたします。


◆自動旋盤シンコム「M32VIII型」
 発売日: 2011年4月
 
 *月産予定台数40台
 ※製品画像は関連資料を参照


 新モデルは、21世紀の変革の時代において部品加工の新たな環境を創造する「革新」をコンセプトとする Cincom Innovation Line(シンコムイノベーション ライン)の第2弾となる商品です。
 最上位機種となる新モデルは、Mシリーズの特長である「くし刃+タレットの構成」を継承しながら、背面刃物台へのY軸及び、くし刃刃物台へのB軸の2軸を新たに追加し、全10軸としました。稼動軸の増加により、ツール取付本数が、従来機比9本増の31本となり、幅広いツーリングバリエーションが可能になります。
 背面刃物台にY軸を搭載することにより、背面加工の幅が広がりました。B軸搭載は、シンコムで初となりますが、くし刃刃物台にB軸を搭載することにより、複数角度の斜め穴加工やヘリカル補間加工(※1)にも対応するだけでなく、コンタリング(輪郭)加工(※2)も可能となり、従来マシニングセンターなどでしか加工ができなかった複雑形状のワーク(部品)を加工することができます。
 また、最新のNC装置による高速演算処理や、シンコムコントロール(多軸多系統制御)などにより、非切削時間を約30%削減(弊社従来機比)し、サイクルタイムの大幅短縮を実現しています。
 シンコムイノベーション ラインは、単なるモノづくりによる価値提供にとどまらない、お客さまが生産システムの革新を実現する手助けとなるトータルソリューションを提案できる「新・モノづくり企業」への変革を目指して開発した新たな製品ラインで、今後も自動旋盤をリードし続けます。


【主な特長】

 ※参考画像は関連資料を参照

1.稼動軸増による機能の向上
 くし刃刃物台と正面主軸が4軸(B軸が追加)、タレット刃物台が3軸、背面刃物台が1軸(背面刃物台の稼動軸が追加)、背面主軸が2軸の構成で、ツール取付本数が従来機比9本増の31本+α(※3)となり、B軸搭載の工具と合わせて、複合・複雑加工性能を大幅に向上させました。
 B軸、背面刃物台の稼動軸追加により、従来マシニングセンターなどでしか加工ができなかった小径複雑形状の部品加工にも自動旋盤での対応が可能となりました。

2.B軸搭載により広がる加工バリエーション
 B軸とはY軸に対する傾斜軸で、複数の角度を持つ斜め穴加工や、ヘリカル補間加工など、様々な斜め穴あけ加工に対応します。また、難しくなりがちな斜め加工だと難しくなるNCプログラムに関しても、簡単に設定できる仕様になっています。
 同時4軸制御により、最適な加工条件で加工できるので、コンタリング(輪郭)加工機能では、球状の面においても連続して直角にドリルを加工ポイントに当てることができます。

3.作業者に優しい操作性
 自動旋盤の複雑な操作を支援軽減するヒューマンイターフェイスを搭載。
 好評を得ているツールセット時を始めとする運転準備機能や、安心してプログラム確認が行える実機チェック機能はもちろん画面描画の高速化や加工プログラム作成時の文法チェック機能、プログラムエラー特定機能など操作性も充実。NCプログラム作成工程では、2主軸3刃物台という複雑な機械構成ながら、多軸多系統制御と加工パターンを用いて、作成しやすい仕様になっています。
 最新のNC装置による高速演算処理やシンコムコントロールなどにより非切削時間 を30%削減(弊社従来機比)し、サイクルタイムの大幅短縮を実現しています。

4.シンコムでは第一弾となる環境配慮型製品
 アイドリングストップなど消費電力を削減する制御方式を採用したほか、送り軸の高速化によるサイクルタイムの短縮を実現し、加工部品当りの消費電力量を低減させました。また、再資源化容易材料の使用やRoHS指令に基づく有害物質の排除なども行い、環境に優しい製品となっています。


【主な加工ワーク】
 医療機器部品、自動車関連部品、油空圧機器部品及び、精密機器部品 他


【主な仕様】
 ※添付の関連資料を参照


※1 ヘリカル補間加工とは、工具を螺旋状に動かし、穴をあけたり、外形を切削すること。
※2 コンタリング加工とは 曲面上でも平面上と同様に刃物を加工面に直角に当てながら連続加工すること。
※3 ツール取付本数の+αは、タレットの中間割出し機能などによるツール取付本数の増加を考慮しております。


【関連リンク】
 シチズンマシナリー株式会社
 http://cmj.citizen.co.jp/

 シンコムシリーズ
 http://cmj.citizen.co.jp/product/cincom.html

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