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インターシル、MIPI−CSI2インタフェース内蔵4チャネル・ビデオ・デコーダーを発売
インターシル
車載アラウンドビュー・システム向けに業界初の
MIPI−CSI2インタフェース内蔵4チャネル・ビデオ・デコーダを発表
高集積のISL79985、先進運転支援システムで高品質360度鳥瞰画像を実現
革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界をリードするインターシル(本社:米国カリフォルニア州ミルピタス、NASDAQ:ISIL)は、車載アラウンドビュー・システムで使用される最新世代のSoCやアプリケーション・プロセッサをサポートする業界初のMIPI−CSI2出力インタフェース内蔵4チャネル・アナログ・ビデオ・デコーダISL79985を発表しました。ISL79985は市場をリードするインターシルのビデオ・デコーダ製品ファミリの最新製品で、シングルチップで最大9個のディスクリート部品を代替し、基板スペースの有効利用を可能にします。クルマの周囲の対象物検知と、後進時と駐車時のドライバー支援のため、360度アラウンド・ビュー・ビデオを生成する優れた4チャネル・アナログ・デコーディング性能を提供します。
軽量乗用車の安全性機能に対するニーズが高まる中で、自動車メーカーは先進運転支援システム(ADAS)を標準やオプションの装備として導入しています。今日の新車の大半はリアカメラを標準装備しているほか、駐車支援や死角検知のためのアラウンドビュー・カメラ・システムなどの各種ADASオプションを提供しています。米国高速道路交通安全局(NHTSA)によると、リアビュー・カメラにより、後進事故による死亡者数を50パーセント以上低減できると推定されています。それに伴い、車載イメージ・センサの普及が進んでおり、ABI Researchの推定によれば、2020年までに出荷数が1億9,700万に達する見通しです。
また、インターシルはISL7998xファミリの新製品として、ライン・インタリーブBT.656インタフェースを備えたISL79986を発表しました。ISL79986ビデオ・デコーダは、高精細、高画質のビデオ画像を提供し、クルマの周囲全体の対象物に対する可視能力を向上します。サラウンドビュー・モニタとも呼ばれるアラウンドビュー・モニタ・システムは、4台のカメラから伝送されるビデオ画像を処理し、4つの画像を単一の鳥瞰映像に合成し、車両の上方に設置したカメラで撮影したかのような画像を提供します。これにより、ドライバーは周囲の対象物に対するクルマの相対的な位置を視覚的に把握でき、クルマの操作や駐車が容易になります。
ISL79985とISL79986は4つのアナログ・ビデオ・デコーダに10ビットADCを集積しており、4つのアナログ・カメラCVBS入力を同時にサポートします。ISL79985のMIPI−CSI2インタフェースはシステムEMIを低減するほか、従来のパラレル・インタフェースに比べてピン数が少なく、最新のSoCやADASプロセッサとのインタフェースを容易にします。両製品とも、急激に変化する照明条件に対応した調整を行う、インターシル独自の自動コントラスト調整(ACA)イメージ・エンハンス機能を備えています。ACAは輝度やコントラストの自動的な増減により画像の最適化を可能にし、光量が少ない条件下や太陽光でまぶしい条件下の視認性と安全性を向上します。
インターシルのプレシジョン・プロダクツ担当シニア・バイス・プレジデントのフィリップ・チェスレイは「インターシルはADASアラウンドビュー・カメラ・アプリケーションの最新の技術革新を可能にするマルチチャネル・ビデオの分野で市場をリードしています」と述べ、さらに「インターシルのビデオ・デコーダ・ファミリはリアカメラやアラウンドビュー・カメラの開発ロードマップを牽引し、ドライバーと歩行者に最高レベルの安全性を提供する技術として、自動車メーカーから大きな期待を寄せられています」と語りました。
*主な特長と仕様などリリース詳細は添付の関連資料を参照
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