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三菱商事、米・メキシコ湾で洋上原油生産設備(FPSO)事業の生産開始
米国メキシコ湾で洋上原油生産設備(FPSO)事業の生産開始
〜シェル・オフショア社向のFPSO傭船・操業・保守事業〜
三菱商事株式会社(以下、当社)は、当社、日本郵船株式会社(以下、日本郵船)及びSBM Offshore N.V.(以下、SBM)の合弁会社が保有し、シェル・オフショア社向けに投入しているFPSO(注1)において、9月2日より原油生産を開始致しましたので、お知らせ致します。
FPSOは大型原油タンカーを改造して建造され、シェル・オフショア社が権益を保有する米国メキシコ湾の油田(Stones油田(注2))に設置されており、世界で最も深い水深(水深約2,900m)での原油生産を達成したFPSOとなります。
本件は当社にとって、2012年に受注したブラジル沖北部Sapinhoa鉱区向FPSO 1隻、2013年に受注した同BM−S−11鉱区向FPSO 2隻に続く、FPSO傭船・操業・保守事業の第4号案件となります。当社はこれまで培ってきた実績を基に、今後も需要が見込まれるFPSO傭船事業及び海洋資源開発関連分野への取り組みを進めてまいります。
<“FPSO Turritella”概要>
原油生産能力:6万バレル/日
ガス生産能力:15百万立方フィート/日
原油貯蔵能力:80万バレル
係留方式:ディスコネクタブル・タレット方式(注3)
出資比率:SBM 55%、当社30%、日本郵船15%
傭船期間:確定10年間及び、更に10年間の延長オプション付き
(注1)FPSO
Floating Production,Storage&Offloading Systemの略。浮体式海洋原油・ガス生産貯蔵積出設備。海底油田から産出された原油から固形物、水、気体を除去して商品品質の原油として貯蔵し、出荷単位量になったところで輸送シャトルタンカーへの払出しを行う。
(注2)Stones油田
シェル・オフショア社が権益を保有する、米国ルイジアナ州沖合約320km、水深約2,900メートルに位置する深海油田
(注3)ディスコネクタブル・タレット
ハリケーンなどの襲来が予想される際に、予めFPSOを取り外して退避させることができる係留装置。
<案件所在地>
※添付の関連資料を参照
<各社概要>
1.三菱商事株式会社
(1)本社所在地:東京都千代田区丸の内二丁目3番1号
(2)創立:1954年7月
(3)事業内容:地球環境・インフラ事業、新産業金融事業、エネルギー事業、金属、機械、化学品、生活産業の7グループにビジネスサービスを加えた体制にて、幅広い産業を事業領域として、多角的なビジネスを展開
(4)従業員数:68,247名(連結ベース、2016年3月31日現在)
(5)代表者:代表取締役社長 垣内 威彦
2.日本郵船株式会社
(1)本社所在地:東京都千代田区丸の内二丁目3番2号 郵船ビル
(2)創立:明治18年(1885年)9月29日
(3)事業内容:国際的な海上運送業を主とした総合物流事業および客船事業、ターミナル関連事業、海運周辺事業、不動産業、その他の事業など。
(4)従業員数:34,276名(連結ベース、2016年3月31日現在)
(5)代表者:代表取締役社長 内藤 忠顕
3.SBM(SBM Offshore)
(1)本社所在地:オランダ
(2)設立:1965年
(3)事業内容:FPSO等オフショア設備の建造・据付・リース、及びにエンジニアリングサービス
(4)従業員:7,020名(2015年12月末時点)
(5)代表者:Mr.Bruno Chabas,Managing Director and CEO