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DSM、極薄部品に対応の植物由来の高耐熱性ポリフタルアミド「ForTii Eco」を開発
石油由来樹脂と同程度の価格で、同等の性能を発揮
DSM、植物由来の高機能樹脂 ForTii(R)Ecoを発売開始
従来のポリフタルアミドでは難しかった極薄部品に対応し、スマホの高性能化に貢献
ライフサイエンスとマテリアルサイエンスのグローバル企業であるDSM社(以下、DSM)は、植物由来の高耐熱性ポリフタルアミド『ForTii(R)Eco』を開発しました。また、ForTii(R)Ecoシリーズの第一弾として、優れた流動性から従来のポリフタルアミドでは使用が難しかった極薄部品に対応するForTii(R)Eco E11、ForTii(R)Eco E61、ForTii(R)Eco LDS62の3種類のグレードを発売開始します。
ForTii(R)Ecoは、植物由来でありながら、石油由来のポリフタルアミドと価格が大きく変わらず、同等の性能を発揮することが特徴で、DSMでは性能のバランスが異なる石油由来のポリフタルアミド(ポリアミド4T)の『ForTii(R)』と用途ごとに使い分けながら展開していきます。この度発売する3種類のグレードは、耐熱性や機械的特性、流動性などに優れる性能のバランスからより薄い部品の製造に適しており、年々薄化が進むスマートフォンなどに使われるアンテナやコネクタといった極薄部品での使用が見込まれます。また、電子業界以外にも環境性能への需要が高い自動車業界など幅広い業界での利用が想定されています。
なお、日本市場向けの用途開発やグレード開発は横浜市の研究拠点JTCを起点に手掛ける予定で、3種類のグレードによる適正の幅広さを活かしながら、スマートフォンの重要部品や自動車部品で世界をリードしている日系メーカーを素早く、綿密にサポートしていきます。また、特にBCP(事業継続計画)やグローバル生産を手掛ける日系各社への利点として、世界中にある供給拠点を活かした素早く安定的な供給を展開していきます。
<参考資料>
※添付の関連資料を参照
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Tel:03−5404−8301/
e−mail:DEP-info.japan@dsm.com