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興和、肝細胞がん再発抑制剤「ペレチノイン」の臨床薬理試験のデータを発表
肝細胞がん再発抑制剤「ペレチノイン(開発コード:NIK−333)」の
臨床薬理試験のデータを第61回米国肝臓学会議で発表
興和株式会社(本社:名古屋市中区、代表取締役社長:三輪 芳弘、以下「興和」)は、201年10月29日〜11月2日に米国ボストンで開催される「第61回米国肝臓学会議(The 61st Annual Meeting of the American Association for the Study of Liver Diseases)、以下『AASLD2010』」のポスターセッションにおいて、国内で開発を進めてまいりました肝細胞がん再発抑制剤「一般名:ペレチノイン(開発コード:NIK−333)」の臨床薬理試験の結果を発表することをお知らせいたします。
なお、今回発表する内容はASCO2010、ILCA2010で発表した第II/III相臨床試験(無作為化二重盲検並行群間比較試験)結果とは異なり、C型肝炎ウイルス陽性肝細胞がん根治後患者においてペレチノイン(300mg/日、600mg/日)投与前後の肝臓中遺伝子発現プロファイルの変化、肝臓中濃度、血漿中濃度等を検討した臨床薬理試験の結果を発表する予定です。
興和は、生活習慣病領域を研究開発の重点領域と位置づけ、画期的新薬の創生・探求に努めています。また、興和は、創薬分野・創剤分野・ネオジェネリック分野の3分野を研究開発重点分野と定め、医療現場でいまだ満たされていないニーズ(アンメットメディカルニーズ)にお応えすべく、積極的に研究開発活動に取り組んでまいります。
■AASLD2010で採択された発表は以下のとおりです。
発表形式:Poster Sessions 演題番号:1774
発表タイトル:肝細胞がん根治後のC型慢性肝炎患者で、ペレチノイン(非環式レチノイド)は肝臓の遺伝子発現特性を改善する。
発表日時、場所:2010年11月2日 7時00分〜12時00分(※)
Hynes Convention Center:Exhibit Hall C
※現地時間
※第61回米国肝臓学会議(AASLD2010)について
学会名:第61回米国肝臓学会議
(The 61st Annual Meeting of the American Association for the Study of Liver Diseases)
会期:2010年10月29日から11月2日(現地時間)
場所:米国 マサチューセッツ州 ボストン
Hynes Convention Center, Boston, MA, U.S.A
<臨床薬理試験について>
本試験は、C型肝炎ウイルス陽性肝細胞がん根治後の合計12名の患者さんにペレチノイン300mg/日または600mg/日を8週間反復投与し、投与前後の肝臓中遺伝子発現プロファイルの変化、各用量での肝臓中濃度、血漿中濃度等を検討しました。また、8週間反復投与後、すべての患者さんにペレチノイン600mg/日を88週間投与し、長期反復投与した際の安全性および血漿中濃度を検討しました。
<ペレチノインについて>
ペレチノインは、主にレチノイド核内受容体を標的分子とする、ビタミンA様構造を有する経口非環式レチノイドです。
以上