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森下仁丹、阪大発ベンチャーと抗菌ペプチド配合の創傷被覆材商品化で覚書締結

2016-08-03

大阪大学発ベンチャー企業(株)ファンペップの新規素材
抗菌ペプチド「キュアペプチン(R)」を配合した
創傷被覆材の商品化について覚書を締結


 森下仁丹株式会社(本社:大阪市中央区/代表取締役社長:駒村純一)は、大阪大学発のベンチャー企業、株式会社ファンペップ(大阪府茨木市/代表取締役社長:平井 昭光)と共に、抗菌ペプチド「キュアペプチン(R)」を配合した創傷被覆材の商品化に関する覚書を締結いたしました。

 「キュアペプチン(R)」は、大阪大学における基礎研究を基に見出され、ファンペップが一連の知的財産権を保有している抗菌活性を有する合成ペプチドの新素材です。

 褥瘡等の難治性創傷の治療においては、「湿潤環境下療法」(moist wound healing)の理論が浸透し、創傷を適切な湿潤環境に保持して創傷治癒力を高める創傷被覆材(ドレッシング材)が普及しています。一方で、湿潤環境においては細菌が増殖する可能性があるため、創傷被覆材を使用する際には、感染を防ぐことに注意が必要とされています。
 このような背景から、当社は、抗菌ペプチド「キュアペプチン(R)」を配合した創傷被覆材を開発することに致しました。

 森下仁丹が長年研究開発してきた創傷被覆材に抗菌ペプチド「キュアペプチン(R)」を配合することで、より抗菌性が高く、かつ安全性に優れた商品を開発し、今後高齢化社会を迎えるにあたり、医療のみならず社会貢献性の高い事業を目指すべく、今後も2社の強みを活かし、協業して企画開発を行ってまいります。

□抗菌ペプチド
 抗菌活性を有する短いペプチドで、人間の口腔内など哺乳類、両生類、昆虫に限らず植物等のあらゆる生物に存在し、抗菌作用を発揮するとされています。かつて、ある米国の研究者がアフリカツメガエルの手術を毎日のように行っていましたが、特に傷口を消毒せずに飼育水に戻しても手術跡がきれいに治って元気に生きていることに気づきました。これをきっかけに、アフリカツメガエルの皮膚粘膜から傷口の細菌感染を防ぐ抗菌ペプチドを発見しました。昆虫ではこのような物質があることがわかっていましたが、脊椎動物では初めての発見でした。

■抗菌ペプチド「キュアペプチン(R)」とは
 天然型アミノ酸で構成される合成ペプチドで、細菌や真菌などに対して幅広い抗菌スペクトルを有しており、大腸菌、緑膿菌、アクネ菌、黒カビや歯周病菌などにも少量で効果を発揮します。また院内感染等で大きな問題になっているMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)や多剤耐性アシネトバクターなどの薬剤耐性菌にも野生型と同等の抗菌作用を発揮し、かつ薬剤耐性菌へと変異させるリスクが少ないとされているため、抗菌・除菌機能が必要な幅広い商品に応用する事が可能です。安全性においても少量で効果を発揮することができ、皮膚組織への悪影響が少ないことも特徴です。




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