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三菱電機、省エネに貢献するスマート中低圧直流配電システムを展開開始
データセンター・ビル・工場・駅のさらなる省エネを実現
スマート中低圧直流配電システム「D−SMiree」展開開始
三菱電機株式会社は、データセンター・ビル・工場・駅のさらなる省エネに貢献するDC1500V以下のスマート中低圧直流配電システム事業のトータルブランドを「D−SMiree(ディースマイリー)」(※1)とし、事業展開を開始します。2016年7月に稼働開始した受配電システム製作所(香川県丸亀市)「中低圧直流配電システム実証棟」を主要拠点に製品開発を進めるとともにシステム提案を強化し、2025年度までに売上100億円以上を目指します。
※1 D−SMiree:
Diamond−Smart Medium voltage direct current distribution network system
innovative(革新性) reliability(信頼性) economy(経済性) ecology(環境性)
*参考画像は添付の関連資料を参照
■スマート中低圧直流配電システム「D−SMiree」の特長
デジタル化・クラウド社会の到来によるデータセンター需要の拡大や、東日本大震災以降の事業継続性(BCP)への意識の高まり、太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーと蓄電池の利用拡大やビルのZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化などを背景に、電力を無駄なく活用できる直流配電システムが注目されています。
スマート中低圧直流配電システム「D−SMiree」は、直流配電技術に加え、最新のスマートグリッド関連技術や蓄電池最適制御技術などによって「創エネ」「蓄エネ」「省エネ」を実現し、データセンター、ビル、工場、駅などの用途にあわせた信頼性と経済性を両立する配電システムを提供します。
1.「創エネ」
・直流には交流のような周波数がないため、複数の電源を並列接続する場合に同期を考慮する必要がなく、太陽光・風力等の分散型再生可能エネルギーを容易に接続
2.「蓄エネ」
・発電予想・需要予想機能により蓄電池を最適に制御し、蓄電エネルギーを有効活用
3.「省エネ」
・従来の交流配電に比べ、交流・直流の電力変換回数や変換ロス削減により省エネ化
■今後の取り組み
2016年7月から開始した380V級の直流配電システムの実証結果を基に、製品・システム群を拡充し、順次、380V級システムを市場投入していきます。また、2017年度から1500V級システムに適用範囲を拡大し、国内・海外市場に展開する予定です。
■スマート中低圧直流配電システム「D−SMiree」について
近年、太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーと電力を有効に使用するための蓄電池を組み合わせたスマートグリッドが増加しており、これらは直流で発電・蓄電されています。また、電力を消費する側のLED照明やテレビなど、多くの電気機器は直流電力で動作しています。
一方、配電システムが交流であるため、発電側では直流から交流へ、電力を消費する側では交流から直流への変換が必要で、変換の都度、電力損失が発生しています。
当社は今回、スマート中低圧直流配電システム「D−SMiree」の事業展開により、発電・蓄電された直流電力をそのまま供給することで系統全体の消費電力を削減します。
*リリース詳細は添付の関連資料を参照
■商標関連
「D−SMiree」の商標登録出願中
◇お客様からのお問い合わせ先
三菱電機株式会社 受配電システム製作所
〒763−8516 香川県丸亀市蓬莱町8番地
TEL 0877−24−2611