SCSK、NFVソリューション提供でブロケードと提携強化

SCSK、NFVソリューションの提供においてブロケードとの提携強化
〜ブロケードにおける国内初の月額課金スキームでの提供に向けて、
仮想ルータ「Brocade　vRouter」を販売開始〜


　SCSK株式会社（本社：東京都江東区、代表取締役社長：谷原　徹、以下SCSK）は、ブロケード　コミュニケーションズ　システムズ株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：青葉　雅和、以下、ブロケード）との協業関係を拡大し、企業におけるシステム全体の柔軟性や、コスト削減に寄与するネットワーク機能仮想化（NFV：Network　Functions　Virtualization）ソリューションの提供において提携を強化しました。
　これによりSCSKは、仮想ルータのパイオニアとして全世界で利用が拡大する「Brocade　vRouter（ブロケードブイルーター）」の販売を２０１６年７月から開始し、今後、ブロケードにおける国内初のクラウドサービス事業者向け月額課金の販売スキームの展開を一層本格化していきます。

１．背景
　近年、インターネットの利用が多様化するに伴い、コスト最適化および運用の容易さの観点から、企業のITインフラにおいて、クラウドサービスの利用や仮想化が急速に浸透しています。また、これらの浸透に伴い、柔軟かつ迅速に対応できるネットワーク・インフラの構築が、クラウドサービス事業者や企業にとって重要な課題となっています。
　こういった課題に応えるため、ネットワーク機能の仮想化（NFV）が今、大きな注目を集めています。NFVは、ネットワークの運用・管理を自動化する革新的な技術であり、NFVソリューションの導入により、従来の複雑なネットワークを一元管理し、運用の自動化や簡素化を行うことができます。これにより、クラウドサービス事業者や企業は、コストの削減、柔軟なネットワーク構成および迅速なサービス立ち上げなどができるようになります。
　SCSKは、NVFソリューションの提供において、SDN※（Software−Defined　Networking）／NFV分野で多数の実績を誇るブロケードと提携を強化することにより、お客様のさまざまなニーズに幅広く対応します。
　※SDN（Software　Defined　Networking）：ネットワークをソフトウェアによって管理、制御すること。

２．NFVソリューション提携強化について

１）仮想ルータ「Brocade　vRouter」の取り扱いを開始
　SCSKは、ブロケードのNFV戦略を構成する主要なソフトウェア製品である「Brocade　vRouter」の提供を開始することにより、ニーズが高まる仮想環境での「ネットワークの接続」で、重要な役割を担うルーティングや仮想専用網（VPN）ソリューションを提供いたします。

２）仮想ソリューションの提供を強化
　SCSKは、２００５年の提供開始から現在に至るまで、国内の主要クラウドサービス事業者や企業において豊富な採用実績を誇る、仮想アプリケーション・デリバリ・コントローラ（以下、仮想ADC）の「Brocade　Virtual　Traffic　Manager（ブロケード　バーチャル　トラフィック　マネージャー）」、および「Brocade　Services　Director（ブロケード　サービス　ディレクター）」に加え、このたび販売を開始する仮想ルータ「BrocadevRouter」においても、さまざまなライセンス形態での提供を行う予定です。
　また今後、お客様からの要望により実現し、ブロケードにおいて国内初となったクラウドサービス事業者向け月額課金の販売スキームの展開も、一層強化していく予定です。

３．「Brocade　vRouter」の特長
　Brocade　vRouterは、スイッチングやルーティング、ファイアウォール、仮想専用網（VPN）などの機能を包括的に有する仮想ルータで、国内外で多くの実績を誇ります。

・高性能な仮想ルータ
　Brocade　vRouter　は、キャリアクラスのルーティング機能をソフトウェアで実現する初の仮想ルータです。
　１０Gbpsを上回る業界トップクラスの処理性能により、専用ハードウェア機器と同等、もしくはそれ以上の性能を発揮します。標準のx８６システムにもインストール可能で、一般的な汎用サーバ上で高度なルーティングのほか、ステートフル・ファイアウォール、NAT、VPSなどの機能を可能にします。
・強力なネットワーク接続性
　強力なルーティング・エンジンを備え、IPv４／IPv６のダイナミック・ルーティング・プロトコル（BGP４／４＋、OSPFv２／v３、RIP）のほか、マルチキャスト、ポリシーベース・ルーティング（PBR）、NAT、DHCPなどの機能を完備しています。また、１０／１００／１０００Mbpsや１０Gbps（GbE）など、さまざまなイーサネットNICもサポートしています。
・NFVでの、さまざまな利用例
　高性能な拡張性が必要とされるNFVのために設計され、仮想ルート・リフレクタ（vRR）、高性能なBGPルーティング、仮想ファイアウォール、仮想VPNゲートウェイ、仮想CE（vCE）ルータ、仮想CPE（vCPE）など、さまざまな用途に使用することができます。
・運用コストの低減
　ルーティング、ファイアウォール、VPNなどの機能を、既設サーバのバーチャルマシン（VM）にデプロイすることができるため、単一用途のハードウェアを削減することができます。これにより電力消費を低減し、ハードウェア設置に必要スペースも節約できるため、運用コストを削減することができます。

≪NVFソリューション　関連製品情報≫
・仮想ルータ「Brocade　vRouter」製品ウェブページ
　URL：http://www.scsk.jp/product/common/vrouter/
・仮想ADC「Brocade　Virtual　Traffic　Manager」製品ウェブページ
　URL：http://www.scsk.jp/product/common/stingray/

＜エンドースメント＞
　弊社は、このたびSCSK様がBrocade　vRouterの販売を開始されることを歓迎いたします。弊社とSCSK様は、かねてより新時代の要件に対応したオープンで、ソフトウェア対応、およびエコシステム主導型のネットワーク・アーキテクチャである"New　IP"への移行を促進すべく、Brocade　Virtual　Traffic　Manager、Brocade　ServicesDirectorなどの仮想アプリケーション・デリバリ・コントローラ製品の販売において緊密に協力してまいりました。本日の発表を契機に、SCSK様との協力関係をさらに発展させ、お客様が導入しやすい方法で"New　IP"プラットフォームに速やかに移行していただけるよう支援してまいる所存です。

　ブロケード　コミュニケーションズ　システムズ株式会社　代表取締役社長　青葉　雅和　様

＜ブロケード　コミュニケーションズ　システムズ株式会社について＞
　ブロケード（Nasdaq：BRCD）のネットワーク・ソリューションは、世界の主要企業が自社ネットワークをビジネス革新のためのプラットフォームに進化させることを支援しています。パブリックおよびプライベート・データセンターからネットワーク・エッジまでを網羅するソリューションを持つブロケードは、今日のデジタル・ビジネスに必要とされる“New　IP”ネットワーク・インフラへ移行させることで業界をリードしています。詳細については、ブロケードのウェブサイト（http://www.brocade.com/jp）をご覧になるか、japan-info@brocade.comまでお問い合わせ下さい。

　※掲載されている製品名、会社名、サービス名はすべて各社の商標または登録商標です。