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帝人フロンティア、機能性ナイロン素材を開発し市場展開を開始
機能性ナイロン素材の開発と市場展開
帝人フロンティア株式会社(http://www2.teijin-frontier.com/)(本社:大阪市中央区、社長:日光 信二)は、このたび差別化ナイロン原糸を使用することにより、これまでにない機能性ナイロン素材を開発し、それを使用した機能性テキスタイルの市場展開を開始します。
従来より帝人フロンティアでは、ポリエステル素材を主体として、独自のテキスタイル技術により製品展開してきましたが、近年の消費者ニーズの多様化により、幅広い素材を使用した製品が求められるようになってきました。
こうした中、既に市場で高い評価を得ている自社のポリエステル素材に用いた生産技術をベースに、ナイロン原糸を使用することにより、その特長である発色性や柔軟性などを備えた新しい機能性素材を開発し、2017年春夏のスポーツ、アウトドアウェア用途に向けて販売を開始することとしました。
今後は独自のテキスタイル技術をベースとして、さらに幅広い用途に対応可能な差別化ナイロン素材の開発を進め、スポーツやアウトドアウェア用途のみならず、ファッション、カジュアル衣料、産業資材など様々な用途に向けて拡販を図っていきます。
1.開発の背景
(1)昨今、スポーツウェアを中心としたファッションスタイル(アスレジャー)が注目されており、アウトドアウェアやヨガウェアなどのスポーツ市場においては、軽量、吸汗・速乾性、防透性などの機能に加え、よりソフトな風合いや意匠性などが求められるようになっています。
(2)帝人フロンティアは、これらの市場ニーズに対応するため、自社のテキスタイル技術と、台湾のナイロンメーカーである展頌(チェンヤン)股■有限公司(*)(本社:台湾・台中市、董事長:Chen−Yi Huang)の持つナイロン原糸の製造技術とを融合し、まずは、ポリエステル市場で好評を得ている、独自の糸加工・製編・染色加工の技術を駆使した高バランス素材「デルタ」、および四つ山扁平状の断面を持つ防透・新質感素材「ウェーブロン」を新規ナイロン素材として開発しました。
*■の文字は人偏に「分」の文字です
2.新規ナイロン素材の展開
※添付の関連資料を参照
3.販売目標
2016年度は2,000反/年、2018年度は10,000反/年、2020年度には20,000反/年の販売を目指します。