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ルノー・日産アライアンス、年間シナジー目標を1年前倒しで達成

2016-07-11

ルノー・日産アライアンス、年間シナジー目標を1年前倒しで達成


 ・ルノーと日産の2015年度のシナジーは43億ユーロとなり、目標を1年前倒しで達成
 ・購買、開発、生産分野が大きく貢献
 ・コモン・モジュール・ファミリーと相互生産が引き続きコスト低減に貢献する一方、今後は自動運転、車両コネクティビティなどの技術開発の分野でも大きなコスト削減が期待される
 ・機能統合により、2018年度のアライアンスのシナジーは少なくとも55億ユーロの見通し


 ルノー・日産アライアンスは5日、2015年度のアライアンスのシナジーが、前年から13%増の43億ユーロとなり、目標を1年前倒しで達成したと発表しました。シナジーの増加には、購買、開発、生産分野が大きく貢献しました。

 ルノーと日産は共にコスト削減、支出の回避、さらに売上の増大に取り組むことでシナジーを創出しています。毎年シナジーの取りまとめについては、新たなシナジーのみを計上しています。シナジーは、ルノーと日産双方の業績目標達成に貢献し、お客さまにより価値のあるクルマを提供することにつながります。

 グローバルで販売されるクルマの10台に1台を販売しているルノーと日産は、2014年に、研究・開発、生産技術・物流、購買、人事の4機能を統合しました。両社は別会社でありながら、各機能は、両社共通のアライアンス副社長が統括しています。

 ルノー・日産アライアンスの会長兼CEOのカルロス ゴーンは、「4つの重要な機能の統合によるコスト削減と支出の回避は、売上増につながり、その結果、価値が創出されました。機能統合により、アライアンスは2018年度、少なくとも55億ユーロのシナジーを創出する見通しです」と述べました。


■コモン・モジュール・ファミリー
 コモン・モジュール・ファミリー(CMF)とは、アライアンスが独自に開発したモジュールアーキテクチャーであり、シナジーを増大させるものです。

 アライアンスは、日産が北米で発売した「ローグ」、欧州に投入した「キャシュカイ」、そして日本と中国で販売している「エクストレイル」によって、すでにCMFで成果を生んでいます。ルノーも、CMF−C/Dを適用した新型「エスパス」、「カジャール」、新型「メガーヌ」、「タリスマン」を発売しています。

 2015年、ルノーは、インドで「クウィッド」を発売、2016年半ばには、ダットサンの「redi−Go」が発売されました。2車種はいずれも、一番小さく手ごろな価格の車両に適用されるCMF−Aアーキテクチャー(http://blog.alliance−renault−nissan.com/blog/renault−kwid−first−alliance−vehicle−built−cmf−architecture)をベースとしたモデルで、インド・チェンナイにあるアライアンスの工場で生産されています。

 ルノー・日産B.V.およびアライアンスCEOオフィスを統括するアライアンスSVPのアルノー ドゥブフは、「現地のお客さまの、トレンドに合った手ごろな価格のクルマに対するニーズに応えることができた自動車メーカーが少ないインドのような市場において、ルノー・日産アライアンスは、CMF−A適用車両の投入によって、十分に戦える力があるということを証明しています」と語りました。

 アライアンスは、2020年までに、車両の70%をCMFアーキテクチャーで開発した車両にする予定です。


■相互生産
 車両の相互生産は、今後も生産分野におけるシナジーの創出に大きく貢献していきます。相互生産では、ルノーと日産共通の生産管理方式であるアライアンス生産方式(APW:Alliance Production Way)を活用しています。APWは、ルノーと日産双方の生産におけるベンチマークを利用し確立された生産方式です。

 2016年初頭、ルノーは、フランスのサンドゥビル工場で、日産のバン「NV300」の次期型を生産することを発表しました。「NV300」は、ルノーの新型「トラフィック」と同じラインで生産される予定です。

 また、パリ近郊にあるルノーのフラン工場では、2016年中に、日産の新型「マイクラ」の生産が開始される予定です。

 ロシア・トリアッティのアフトワズの工場は、100万台近くの年間生産能力を持つアライアンス最大の生産拠点です。トリアッティ工場では、ラーダ、ルノー、ニッサン、ダットサンの4ブランド向けに車両を生産しています。アライアンスは、ロシア最大の自動車メーカーであるアフトワズの経営権を持つ合弁会社の株式の過半数を保有しています。


電気自動車、自動運転、コネクティビティにおける協業
 ルノー・日産アライアンスは、2020年までに自動運転技術を搭載した10車種を発売する予定であると発表しています。これは、技術革新に取り組み、「ゼロ・エミッション」と「ゼロ・フェイタリティ」という2つの目標へ重点を置いていくアライアンスの方針に沿ったものです。

 ルノー・日産アライアンスは、すでに電気自動車の分野でグローバルリーダーとなっており、2010年以降、34万台以上のゼロ・エミッション車を販売しています。

 ルノーと日産では、量販向け主力車種のための自動運転、コネクティビティ、その他の次世代技術の開発に一体となって取り組んでいます。先進技術の研究・開発において協力することで、コストを減らしてより効率的に取り組むことが出来ます。

 アライアンスの年間の研究開発予算は約45億ユーロです。アライアンスの研究開発拠点は、厚木、フランス・ギュイヤンクール、米国ミシガン州ファーミントンヒルズ、米国カリフォルニア州サニーベール、インド、ブラジル、ルーマニア、トルコ、中国などにあります。

 今年1月、アライアンスは、アライアンスの全ブランドのお客さま向けのコネクティビティ機能を迅速に導入するため、共同のコネクテッド・カー/モビリティサービスチームを設置したことを発表しました。同チームは、アライアンスとして新しいモビリティサービスも導入していきます。

 ルノー・日産アライアンスは、未来を見据えて協力しながら、様々なシナジーを今実現していくことを最重要課題として取り組んでいきます。


以上





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