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ローム、産業機器インバーター向け絶縁電源制御IC「BD7Fシリーズ」を開発

2016-07-11

産業機器インバータ向け、絶縁電源制御IC「BD7Fシリーズ」を開発
フォトカプラ不要で、小型化、省電力化、高信頼化を一気に実現


<要旨>
 ローム株式会社(本社:京都市)は、ソーラーインバータFAインバータ、蓄電システムなどの大電力を扱う産業機器インバータ向けに、絶縁型フライバック(*1)DCDCコンバータ制御IC「BD7Fシリーズ」(BD7F100HFN−LB/BD7F100EFJ−LB/BD7F200HFN−LB/BD7F200EFJ−LB)を開発しました。
 従来、フライバック方式の絶縁電源制御には、フォトカプラ(*2)が使用されていましたが、消費電流や温度変化、寿命面に課題がありました。「BD7Fシリーズ」は、このフォトカプラを不要にすることで、フライバック構築の部品点数をおよそ半分にするなど、システムの小型化に加え、省電力化、高信頼化を一気に実現することができます。また、新開発の適応型オンタイム制御を採用したことで、絶縁電源制御ICの課題であった負荷応答特性の改善も実現しています。電圧変動200mV以下を実現し、こちらでも信頼性の向上に貢献します。
 なお、本シリーズは2016年7月よりサンプル出荷(サンプル価格700円/個:税抜)を開始しており、2016年10月より月産50万個の体制で量産を開始する予定です。生産拠点は前工程がローム浜松株式会社(浜松市)、後工程がROHM Electronics Philippines,Inc.(フィリピン)となります。合せて2016年7月から、本シリーズとBD7F100HFN−LBを搭載した評価ボード「BD7F100HFN−EVK−001」のインターネット販売も開始しており、アールエスコンポーネンツチップワンストップ、ザイコストア(コアスタッフ)から購入することができます。
 ロームは今後もアナログ設計技術を駆使した高性能電源ICを開発し、社会の省エネ・安全に貢献していきます。

 ※製品画像・参考画像は添付の関連資料を参照


<背景>
 電子機器には、人体保護やシステム保護の観点から、必ずと言ってよいほど絶縁機能が搭載されています。近年普及が進むソーラーインバータや蓄電システムなど、高電圧・大電力を扱う産業機器も例外ではなく、さらに長期連続稼働や高温条件下での稼働などの条件も加わることで、信頼性へ要求はますます厳しくなっています。
 これまで、絶縁電源の制御部品にはフォトカプラなど多くの構成部品が使用されていましたが、回路規模や経年変化などの信頼性に課題があり、改善が求められていました。

 ※参考資料は添付の関連資料を参照


以上


<特長>
1.高信頼性の絶縁機能を簡単に実現
 「BD7Fシリーズ」は、過酷な環境下で長時間の連続稼働が必要な産業機器に最適な絶縁電源制御ICとなっています。
 パワー系最先端のBiCDMOSプロセスを活用し、アナログ設計技術を駆使することで1次側(*3)から2次側の電圧・電流を検出することを可能にしています。これにより、従来2次側の電圧・電流を検知するために必要とされた、フォトカプラもしくはトランスの3次巻き線、これらを構成するための部品が不要になるため、部品点数をおよそ半分にするなど、システムの小型化はもちろん、省電力化、信頼性の向上まで実現することが可能です。

 ※リリース詳細は添付の関連資料を参照


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