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三菱重工、リチウム二次電池を蓄電・非常用として国分寺のエコマンション向けに提供

2011-04-29

リチウム二次電池が蓄電・非常用として国分寺のエコマンション向けに初採用
節電・停電対策ニーズに応え出力3kW〜数千kWのシステムをラインナップ


 三菱重工業は、三井不動産レジデンシャル株式会社が東京都国分寺市に建設している環境調和型のエコマンション「パークシティ(Park CITY)国分寺」向けに、リチウム二次電池を使った定置用蓄電池システムを納入する。40kWhの大きな蓄電容量を持ち、屋上に設置された太陽光発電設備で発電される電力を蓄電する一方、停電時にはライフライン維持に威力を発揮する。当社のリチウム二次電池が集合住宅に採用されるのは初めてのことで、納入は9月の予定。


【リチウムイオン二次電池蓄電設備(イメージ図)】
 ※添付の関連資料を参照

 パークシティ国分寺は、JR中央線沿線にある約1万3,000m2の敷地に建設されており、延べ床面積は約3万7,000m2で、331戸で構成。三井不動産グループが本格展開していくエコマンションのフラッグシップモデルとして、2012年からの入居開始を目指して分譲が行われている。

 当社が納入するリチウム二次電池による蓄電設備は、太陽が出ている間につくられた電力を蓄え、夜間の各共用部に供給するだけでなく、万一の災害時などに電力会社からの送電が途絶えても、この蓄電機能により最大40kWh相当の電力を緊急性の高い設備に供給することが可能。同設備は、コンパクトで高い出力を長時間供給できるのが特長で、双方向コンバータはニチコン株式会社製を採用している。

 当社はリチウム二次電池事業への本格参入に向け2010年11月、長崎造船所(長崎市)内に同電池の量産化実証工場を完成・稼働。早期の商業量産本格化に向け製造面の技術実証に取り組む一方、システム開発力を活かした同電池の市場創造にも力を注いでいる。

 同様のシステムとして出力3kW〜数千kWの蓄電システムを開発中で、自然エネルギーの蓄電機能のほかに、非常用バックアップ電源機能も装備可能。開発中のシステムはマンションだけでなく、ビルや工場、ショッピングモール、ガソリンスタンドなどで幅広く活用できる。
 3月に発生した東日本大震災に伴い関東を中心に長期の電力不足が懸念されるなど、節電や災害対応に向け蓄電設備に対する需要が高まっている。このため、当初は2012年の発売を予定していたが、前倒しで製品化を進めることにした。

 当社は、リチウム二次電池が今回エコマンションに採用されたことを弾みとして、節電・非常用需要に応えたエネルギー有効利用のため、社会一般の様々な蓄電用途を積極開拓し、さらなる省エネルギー社会の構築に貢献していく。

担当窓口:リチウム二次電池事業化推進室


以  上

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