Article Detail
日本鉄鋼連盟、5月の鉄鋼生産概況を発表
鉄鋼生産概況2016年5月
5月粗鋼生産884万トン、前月比4.0%増、前年同月比0.9%減
◎2016年5月の鉄鋼生産は、銑鉄は前月比、前年同月比とも増加した。粗鋼、熱間圧延鋼材は前月比では増加したが、前年同月比では減少した。
○銑鉄生産は684.5万トンと前月に比べ32.8万トン・5.0%増、前年同月比では1.0%増と、2カ月連続の増加となった。
○粗鋼生産は884.1万トン(前月比34.2万トン・4.0%増、前年同月比0.9%減)となり、前年同月比では2カ月振りの減少となった。5月の1日当たり粗鋼生産は28.52万トンで、4月の同28.33万トン比0.7%増だった。
炉別生産をみると、転炉鋼が681.3万トンと前月比3.4%増、前年同月比0.6%増、電炉鋼が202.9万トンと同6.0%増、同5.6%減となり、前年同月比でみると転炉鋼は2カ月連続の増加、電炉鋼は18カ月連続の減少となった。
鋼種別生産では、普通鋼が686.8万トンと前月比3.8%増、前年同月比2.6%減、特殊鋼が197.3万トンと同4.9%増、同5.5%増となり、前年同月比では普通鋼は2カ月振りの減少、特殊鋼は3カ月振りの増加となった。
○熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は786.4万トンと前月に比べ42.7万トン・5.7%増、前年同月比では0.7%減と19カ月連続の減少となった。
○普通鋼熱間圧延鋼材の生産は619.7万トンと前月に比べ24.5万トン・4.1%増、前年同月比では2.0%減と2カ月振りの減少となった。
品種別では、条鋼類は159.1万トン、前月比7.9%増、前年同月比1.8%減で、前年同月比では21カ月連続の減少となった。鋼板類は456.8万トン、同3.1%増、同1.9%減となり、前年同月比では2カ月振りの減少となった。
主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が371.8万トン(前月比5.9%増、前年同月比1.4%減)と、前年同月比で2カ月振りの減少となった。厚板は79.9万トン(同7.4%減、同3.2%減)と、前年同月比で2カ月振りの減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が74.5万トン(同3.9%増、同1.8%減)と、前年同月比で21カ月連続の減少となった。H形鋼は33.6万トン(同13.7%増、同11.8%減)と同2カ月振りの減少、大形形鋼は7.1万トン(同8.8%減、同14.9%減)と同2カ月振りの減少、中小形形鋼は9.0万トン(同22.6%増、同1.4%増)と同10カ月振りの増加となった。
○特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は166.7万トンと、前月に比べ18.3万トン・12.3%増、前年同月比では4.6%増と3カ月振りの増加となった。
※「全国鉄鋼生産高/全国鋼材生産高」は添付の関連資料を参照