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アンジェスMGと森下仁丹、抗菌性ペプチド「キュアペプチン」を用いた新規消毒剤を共同開発
森下仁丹との共同開発について
―抗菌性ペプチド「キュアペプチン」を用いた新規消毒剤の開発―
当社は、森下仁丹株式会社(以下、森下仁丹)との間で、抗菌作用を有する機能性ペプチド「キュアペプチン」を応用した新製品開発を目指してまいりましたが、この度、従来の抗菌剤より優れた抗菌活性を有するペプチドを成分とする消毒剤の新規開発に至りましたのでお知らせいたします。
当社は、従来の抗菌剤より優れた抗菌活性を有するペプチドを成分とする消毒剤を開発し、手術室などにおける効果が持続する新規消毒剤の開発を進めてまいりました。当該抗菌剤は、グラム陰性菌、グラム陽性菌や真菌などに対して広い抗菌スペクトルを有し、大腸菌・緑膿菌・白癬菌など社会的な問題になっている細菌感染だけでなく、院内感染で大きな問題になっているMRSAなどの多剤耐性菌にも効果があります。また、死亡例で話題になっているアシネトバクター菌にも効果がある(注参照)他、インフルエンザウイルスにも効果を示すなど、幅広い抗菌・抗ウイルス効果が期待できます。一方、耐性菌が出現する可能性が極めて低く、今まで使用されてきた他の消毒剤に比較して安全性が高いことも判明しました。これらの総合的な知見から、新規消毒剤として従来品との差別化ができるものと期待しております。
商品のコンセプトとしては、日常に使用される環境用消毒剤から手術室における持続性のある新規消毒剤など広い適用範囲獲得を戦略的に進めてまいります。
本事業は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の「イノベーション推進事業」(平成21年3月6日―平成22年3月20日)に採択され、実施した成果となります。
なお、本件による本年度業績への影響はありません。
注)アシネトバクターの耐性菌に関する明確な定義がないため、標準株に対する効果です。
【ご参考】
社名:森下仁丹株式会社
本社:大阪市中央区玉造一丁目2番40号
代表者:代表取締役社長 駒村 純一
設立:昭和11年11月
資本金:3,537百万円(平成22年3月末)
従業員:231名(平成22年3月末)
連結売上高: 7,492百万円(平成22年3月期)
事業内容: 医薬品、医薬部外品、医療用具ならびに食品等の製造および販売
以上