Article Detail
MM総研、国内MVNO市場規模の推移(2016年3月末)を発表
国内MVNO市場規模の推移(2016年3月末)
――独自サービス型SIMの回線契約数は539.4万に増加
■独自サービス型SIMの回線契約数は前年比65.5%増の539.4万回線
■独自サービス型SIMの事業者別シェアは、NTTコミュニケーションズが20.6%で1位
■個人向けの独自サービス型SIMではインターネットイニシアティブがシェア1位
■楽天、ケイ・オプティコム等の新勢力が台頭
■2018年3月末の独自サービス型SIMの回線契約数は、2016年3月末の2倍以上となる1,170万回線に
MM総研(東京都・港区、所長・中島 洋)は6月15日、国内MVNO市場の2016年3月末実績を発表した。MVNOサービスの総契約回線数は2016年3月末時点で4,717万回線となり、2015年3月末に比べ54.9%増加した。また、注目を集める独自サービス型SIMの契約回線数は539.4万回線となり、前年比65.5%増を記録した。
◇回線種別ではBWAが最多で、前年比78.8%増の3,382万回線
16年3月末時点の契約回線数を回線種別に分類すると、携帯電話(3G/LTE)が1,327万回線(シェア28.1%)、BWA(WiMAXおよびAXGP)が3,382万回線(同71.7%)、PHSが8万回線(同0.2%)で、2015年3月末時点に引き続きBWAカテゴリが最多となった。
※グラフ資料は添付の関連資料「グラフ資料1」を参照
◇独自サービス型SIMの契約数は539.4万回線
独立系MVNO事業者がSIMカードを活用し、独自の料金プランで提供する独自サービス型SIMの回線契約数は、2016年3月末で539.4万回線となった。2015年3月末時点では326.0万回線だったので、1年間で回線数は65.5%増加した。
※グラフ資料は添付の関連資料「グラフ資料2」を参照
◇独自サービス型SIMにおける上位6事業者のシェア合計は60%超
2016年3月末時点の事業者シェアを見ると、1位はOCNモバイルONE等を提供するNTTコミュニケーションズ。次いで、IIJmio SIM・BIC SIM等を提供するインターネットイニシアティブ、楽天モバイルを提供する楽天、U−mobileブランド等を提供するU−NEXT、BIGLOBE SIM等を提供するビッグローブ、mineoを提供するケイ・オプティコムとなる。なお、個人向けサービスだけに限定した場合、インターネットイニシアティブのシェアが1位となる。
新規参入は引き続き活発で、16年2月には小売大手のイオンが自社回線によるサービスを開始。急速に契約回線数を増加させている。また、今夏には無料通信アプリを手掛けるLINEの参入が決定。事業者間競争の更なる激化が予想される。
※グラフ資料は添付の関連資料「グラフ資料3」を参照
◇2018年3月末の独自サービス型SIMの回線契約数は、2016年3月末の2倍以上となる1,170万回線に
2016年度は個人向け需要を中心として独自サービス型SIMの市場は拡大し、2017年3月末には820万回線に達すると予測する。個人/法人ともに引き続き需要は旺盛で、独自サービス型SIMの市場は2018年3月末までに1,170万回線に成長すると予測する。
※グラフ資料は添付の関連資料「グラフ資料4」を参照