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村田製作所、世界最小0201サイズの高周波インダクタを量産開始
世界最小 0201サイズの高周波インダクタの量産開始
※製品画像は添付の関連資料を参照
■要旨
株式会社村田製作所は、世界最小0201サイズ(0.25×0.125mm)の高周波インダクタ「LQP01HQシリーズ」の量産を8月より開始いたします。本商品は、従来の最小0402サイズと比べて実装面積比約2分の1を実現することができ、0402サイズのLQP02TNシリーズと同等のQ特性を保有しています。
■背景
スマートフォンを中心としたモバイル機器は、多機能化、高性能化に伴って、基板内の部品数の増加や小型化が求められております。また、ウェアラブル機器などの普及も進んでおり、無線通信機能に必要な高周波回路のインピーダンスマッチング用途に使われる高周波インダクタの小型化・高性能化のニーズが高まっています。
当社は、小型0402サイズで業界最大Q(*1)特性を実現した高周波インダクタ(LQP02HQシリーズ)を商品化し、業界をリードしてまいりました。今後、さらなるモバイル機器の小型化、高性能化に貢献すべく、このたび世界最小0201サイズの「LQP01HQシリーズ」を商品化いたしました。
本商品は、これまでのHighQ特性を取得するための設計ノウハウをベースに、超小型コイルを形成する微細材料、加工技術を進化させ、世界最小サイズと生産技術の確立による量産化を実現いたしました。ラインアップは、0.3〜2.7nHまでの25アイテムを揃え、2016年末にかけて10nHまでのラインアップを拡充していく予定です。今後はさらに、自動車市場での通信機能拡張、信頼性を高めた自動車向けの高周波インダクタのラインアップ拡充も進めていきます。
*1 Q…DF(Dissipation Factor)誘電正接の逆数で、数値が大きいほどロスは少ない。Qが高いほど、ロスが少ない高性能なインダクタと言える
■特長
・世界初の業界最小0201サイズ(0.25×0.125mm)の高周波インダクタ
従来の最小0402サイズと比べて実装面積比が約2分の1になります。
※グラフ資料は添付の関連資料を参照
・ワンサイズ上のLQP02TNシリーズと同等のQ特性を保有します。
※参考資料は添付の関連資料を参照
■用途
・スマートフォン、携帯電話(WCDMA/GSM/LTEなど)
・移動体通信機器向け高周波モジュール(PA/ANT/SAW/GPSなど)
・W−LAN/Bluetooth(R)など各種無線モジュール
・ウェアラブル機器
■品番
LQP01HQ0N3B02〜LQP01HQ2N7B02
■外形寸法図
0.25×0.125×0.20mm
※添付の関連資料を参照
■生産体制
株式会社福井村田製作所宮崎工場にて2016年8月より量産開始
■サンプル価格
5円/個
■ムラタについて
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。詳細はこちらのページをご覧ください。http://www.murata.com/ja-jp