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NEC、「NEC Cloud System(OSS構築モデル)」のマルチデータセンター機能を強化
NEC、「NEC Cloud System(OSS構築モデル)」のマルチデータセンター機能を強化
〜OpenStackを補完する機能をオープンソースソフトウェアで実現〜
NECは、OpenStackを活用したクラウド基盤の構築と運用を支援するソリューション「NEC Cloud System(OSS構築モデル)」のマルチデータセンター機能を強化し、本日より提供開始します。
本機能強化では、異なるバージョンのOpenStackが混在するマルチデータセンター環境でも、統合ポータルによる統一した運用を実現します。
また、従来データセンター内ネットワークに適用していたSDN(注1)を、データセンター間のネットワークにまで拡大することで、マルチデータセンターを1つの仮想データセンターとして統合管理できます。これにより、バックアップ側のデータセンターリソースを用いてシステムの迅速な再稼働が可能になり、事業継続性を向上します。
さらに、データセンターサービス事業者や企業向けに、マルチベンダ環境の物理/仮想ネットワークアプライアンスを自動構築する管理機能を提供します。これにより、データセンター全体での管理の効率化を実現します。
今回の強化は、OpenStackを中心としたオープンソースソフトウェア(OSS)を積極的に活用し、新規に開発した機能をOSSコミュニティへ還元することにより、オープン性の高いクラウド基盤の実現に貢献するものです。
NECは「社会ソリューション事業」に注力しており、新ソリューションをグローバルへ拡販することで、通信業を含めたデータセンター事業者や企業のICT基盤の高度化と安全・安心な利用に貢献していきます。
■背景
近年、クラウド基盤の運用効率化、クラウド環境構築やアプリケーション開発の迅速化、クラウド基盤のオープン性確保などの観点から、OpenStack活用のニーズが拡大しています。また、ネットワークの構築・運用コストの削減、リソースの柔軟な割り当てなどの観点から、ネットワークを仮想化するVNF(注2)活用への期待も高まっています。
さらに、通信事業者やサービス事業者、企業においては、事業継続・災害対策の観点から一極集中を避けるために、データセンターを分散配置するケースが増加しています。しかし、分散配置した場合、各データセンターでOpenStackのバージョンの差異などにより、個別管理が必要となるなど管理が複雑化するため、運用面に大きな課題がありました。
今回の「NEC Cloud System(OSS構築モデル)」の強化では、OpenStackを始めとする主要OSSのコミュニティで培った技術力やSDN技術、NECのクラウド基盤サービス(NEC Cloud IaaS)の構築・運用の実績を活用し、マルチデータセンター管理やVNF/PNF(注3)管理など、通信事業者やサービス事業者、企業に求められる機能を提供し、OpenStackを中心としたオープン性の高いクラウド基盤を実現します。
※リリース詳細は添付の関連資料を参照
以上
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■NEC Cloud System(OSS構築モデル)について
URL:http://jpn.nec.com/cloud/system/OSSModel/index.html
◇本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC プラットフォームサービス事業部
E−Mail:contact-neccs@bcd.jp.nec.com