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日立建機、ハイブリッドに実用価値をプラスした「ZH200 ハイブリッド油圧ショベル」を発売
−ハイブリッドに実用価値をプラスした新世代ショベル−
日立建機、ZH200 ハイブリッド油圧ショベルを発売
日立建機株式会社(社長:木川 理二郎)は、ZH200 ハイブリッド油圧ショベルを7月から発売(*)します。
ZH200は、「ハイブリッド+(プラス)」を基本コンセプトとし、ハイブリッドショベルの低燃費性能だけでなく、さまざまな現場に柔軟に対応できる実用性を兼ね備えた新世代ハイブリッドショベルです。また、お客さまの投資回収の視点からお求めやすいハイブリッドショベルを目指し、優れたコストパフォーマンスを実現しました。
ハイブリッドシステムは、旋回減速時に発生するエネルギーを電気エネルギーとしてキャパシタに蓄電し、旋回駆動時に旋回電動モータを有効活用することで燃料消費量を減らしました。日立グループの協力を得て新規開発したハイブリッドシステムと、従来の油圧システムを一層進化させた油圧システムを融合した、TRIAS−HX(トライアス−エイチエックス)を採用。ハイブリッドと省エネ油圧システムを組み合わせた新システムにより、高い低燃費性能を実現しました。
販売目標は、日本国内で初年度約200台を見込んでいます。
*:出荷時期については、東日本大震災の影響による一部部品の遅延などにより、前後する場合があります。
<主な特長>
1.投資回収可能な低燃費の実現
・新システムTRIAS−HXにより、従来機(ZX200−3)比20%の燃費を低減。(当社試験結果)
優れたコストパフォーマンスを実現しました。
2.日立グループによる高いテクノロジーの採用
・高い低燃費性能を実現するために必要な制御コントローラ、電動機器を日立グループと共同で開発しました。
3.多様な作業に適用
・MLクレーン仕様(小型移動式クレーン仕様)やアタッチメント用配管も準備し、多様な作業に適用可能です。
4.環境負荷の低減
・低燃費の実現によりCO2を削減。国土交通省の低炭素型建設機械の認定を取得しています。
・特定特殊自動車の排出ガス規制に適合。
・国土交通省の超低騒音指定基準に適合。(指定申請中)
5.居住性・使いやすさの向上
・カラー液晶を使用したマルチモニタ画面を大型化。燃料残量、水温計の表示に加えて、従来好評をいただいている後方監視モニタ画面も同時表示可能になり、常時後方の安全確認ができるようになりました。さらに、エコ運転をアシストする機能として画面に、エネルギーモニタ・過去7日分の燃料消費・平均燃費を追加。燃料使用量の管理が可能になりました。
・作業時に使うエンジンコントロールダイヤルや各種モード切り替えスイッチと、エアコン、ラジオなどのユーティリティスイッチ類を右作業機レバー一カ所に集中配置。マルチファンクションコントローラの採用により、多様な機能をモニタで確認しながら操作できます。
・オペレータシートのシートスライド部の構造を見直し、作業時に発生する振動を抑えることで、オペレータの疲労を低減。
・シートスライド量と足元スペースを拡大し、ゆったりとした作業空間を確保。
6.メンテナンス性の向上
・ラジエータ、オイルクーラ、インタークーラの配置を横に並べる並列式(従来機ZX200−3 同様)に加え、防塵ネットを最外側に配置することによって、防塵ネットの取り外しが容易になり、清掃性がさらに向上しました。
・燃料フィルタは2層式とし、コンタミ(不純物)などの進入を防止します。
7.e‐サービスを標準装備
・機械の稼働情報やメンテナンス情報を蓄積するコントローラと通信装置を標準装備。
<主な仕様>
※添付の関連資料を参照
以 上