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住友電工、中国・常州市に切削工具の量産拠点を設立
中国・常州市に切削工具の量産拠点を設立
住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:松本正義)と住友電工ハードメタル株式会社(本社:兵庫県伊丹市、社長:牛島望)は、中国・江蘇省常州市に超硬ドリルとダイヤ焼結体チップの量産拠点「住友電工硬質合金(常州)有限公司」(以下SHMC社)を設立します。本年4月5日には、SHMC社の設立場所となる武進高新技術産業開発区と契約の調印を行いました。
現在、中国、インド、ブラジル、ロシアなどの新興国では、自動車部品などの加工に用いられる切削工具の需要が拡大しています。特に中国では、急拡大する自動車産業を背景に、切削工具の需要が急増しており、鉄鋼・鉄道・建築などの分野でも需要が大きく伸張しています。
当社グループは、このような新興国の需要の伸びに応えるため、2010年度に約120億円の設備投資を行い、国内拠点での刃先交換チップや超硬ドリル等の増産、顧客のニーズに細やかに対応するためのエンジニアリングセンターの増設、超硬合金素材・ダイヤモンド焼結体素材・cBN焼結体素材の生産能力増強などを実施してきました。更に2011年度はグローバル生産の拡大とタングステンリサイクル拡大を中心に約180億円の投資を実施する予定です。
中国においては、急増する切削工具需要を捕捉するために、上海を本拠地とする住友電工硬質合金貿易(上海)有限公司が北京・広州・大連、重慶などの主要都市に営業所を開設し、営業力の強化を図ってまいりました。更に、中国国内における生産・供給体制の強化策についても検討を重ねた結果、このたび切削工具の量産拠点として中国・江蘇省常州市にSHMC社の設立を決定致しました。
SHMC社は、鋼、鋳物の穴あけに使われる超硬ドリル、近年需要が増加している自動車用アルミ部品を切削するためのダイヤ焼結体チップの量産拠点として、本年10月より生産を開始します。今後、SHMC社では超硬ドリル、ダイヤモンド焼結体工具の大幅なコスト低減を図り、中国国内のみならず、欧州、他のアジア諸国等にもグローバルに製品を供給していく予定です。
以上
<SHMC社の概要>
(1)社名:住友電工硬質合金(常州)有限公司
英文社名 Sumitomo Electric Hardmetal Manufacturing (Changzhou) Co.,Ltd.
(2)所在地:中国・江蘇省常州市
(3)董事長:牛島 望
(4)事業内容:超硬ドリル、ダイヤ焼結体チップ等の製造・販売
(5)資本金:11.7百万米ドル(約10億円)
(6)出資比率:住友電工ハードメタル 100%
(7)設立:2011年4月(予定)
(8)稼働開始:2011年10月
(9)従業員数:約120名(2012年)
(10)売上計画:2012年度:約13億円、2013年度:約30億円
(11)建屋:延床面積:約12,000m2(土地・建屋はレンタル)
【参考資料】
<住友電工ハードメタル株式会社の概要>
※ 関連資料参照