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長瀬産業、「微生物を用いたマイコスポリン様アミノ酸を生産する方法」の特許を取得
「微生物を用いたマイコスポリン様アミノ酸を生産する方法」特許取得
〜N−STePPR技術の応用展開〜
長瀬産業株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:朝倉 研二、以下「長瀬産業」)は、バイオ事業の推進を戦略的に進めており、この度、長年培ってきた放線菌を利用した物質生産技術(N−STePPR *)を駆使して、学校法人北里研究所と共同でマイコスポリン様アミノ酸(略称:MAA)の微生物生産特許を取得いたしました。
近年、オゾン層の破壊により地表に届く紫外線が強くなり、皮膚の健康に障害を引き起こす、または皮膚老化の加速の原因となっています。自然界には、サンゴや藻類などの生物が体内にアミノ酸の類縁体であるMAAを生産し、微量ながら紫外線から身を守るシステムを持っています。MAAは、日本人が古くから食してきた海藻類にも含まれていることから、安全性が高く、環境に優しい物質です。ナガセR&Dセンターでは、MAAをより身近に利用できるように、学校法人北里研究所のシーズを発展させ、独自のN−STePPR技術を利用して、世界で初めて当該物質の高効率生産技術を開発し、特許を取得いたしました。
今後、お客様のニーズに早期に応えるために本技術の実用化に向けて積極的に取り組んでまいります。
*N−STePP:Nagase Streptomyces Technology for Precious Productsの略称、弊社の日本国内における登録商標です(登録番号5795264)。
※参考画像は添付の関連資料を参照
【特許概要】
名称:微生物を用いたマイコスポリン様アミノ酸を生産する方法
特許番号:5927593
出願人:学校法人北里研究所・長瀬産業株式会社
出願日:2015年5月12日
発明の内容:マイコスポリン様アミノ酸(MAA)を生産する方法であって、MAAを菌体外に産生する微生物を培養する工程、菌体と菌体外培養液を分離する工程、および菌体外培養液からMAAを回収する工程を含む方法
以上