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小野薬品、IDAC社とヒト化抗CD4抗体「IT1208」に関するライセンス交渉するオプション契約を締結
IDAC社とヒト化抗CD4抗体「IT1208」に関する
独占的評価ならびにライセンス交渉に関する契約を締結
小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:相良暁、以下「小野薬品」)は、IDACセラノスティクス式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:伊藤哲、以下「IDAC社」)と、IDAC社が医薬品化を目指して開発中のヒト化抗CD4抗体「IT1208」について、優先的に評価し、ライセンス交渉するオプション契約を2016年5月16日付で締結しましたのでお知らせします。
オプション契約に基づく期間中、IDAC社は、固形がんを対象にIT1208の第I相臨床試験を国内にて実施します。IT1208は、標的となるCD4陽性T細胞を一時的に除去することにより、腫瘍免疫抑制状態を解除し、CD8陽性T細胞を中心とする腫瘍免疫を活性化させます。前臨床試験において、マウス担がんモデルで抗CD4抗体は優れた抗腫瘍効果を示すことが確認されています。
以上
■抗CD4抗体(IT1208)について
IT1208は、協和発酵キリンのポテリジェント技術により抗体依存性細胞傷害(ADCC)活性を高めたヒト化抗CD4抗体です。
■小野薬品について
小野薬品は、日本の大阪市に本社を置き、特定領域における革新的な医薬品の創薬に取り組む研究開発型の製薬企業です。がん領域と糖尿病領域を重点領域として活動しています。詳細については、http://www.ono.co.jp./をご覧ください。
■IDACセラノスティクス(株)について
IDAC社は2012年4月2日に、東京大学医学系研究科の松島綱治教授等により創設された企業であり、協和発酵キリンからライセンスを受けたIT1208の医薬品化を目指して研究開発を進めています。詳細については、http://www.idac-thera.comをご覧ください。