Article Detail
キーサイト・テクノロジー、オシロスコープ用のCXPIトリガー・デコード機能を発表
キーサイト・テクノロジー、業界初のオシロスコープ用 CXPIトリガー・デコード機能を発表
新しい機能により、車載アプリケーション向けの開発効率が向上
■ハイライト
・設計段階におけるバスエラーの早急な検出と改善は、車載機器の安全性確保へ極めて重要
・CXPIシリアルバスの物理層のデバッグにおいて、検証効率を改善
・InfiniiVision 3000T Xシリーズ、4000Xシリーズのオシロスコープ上で動作し、ハードウェア処理により業界最速のデコード速度を実現
東京、2016年5月13日発−キーサイト・テクノロジー合同会社(職務執行者社長:チエ ジュン、本社:東京都八王子市高倉町9番1号)は、InfiiniiVisionオシロスコープ3000T Xおよび4000Xシリーズ用のCXPI(Clock Extension Peripheral Interface)トリガー・デコードオプションを発表します。オシロスコープを使用して、CXPIのバスにトリガー、デコードする業界初の機能です。この新しいオプションにより、車載アプリケーションで使われるCXPIの物理層のデバッグにおいて、効率的に不具合解析を行なうことができます。
CXPIは車載機器のボディー系アプリケーションにおける、次世代の高性能シリアルバスです。現在、ボディー系の通信では、主にLIN(local interconnect network)が使われていますが、反応性が要求されるHMI(Human Machine Interface)においては、十分な性能と信頼性を実現することが難しいことがありました。こうした理由から、CXPIバスはLINバスを徐々に置き換えていくことが予想されます。CXPIのプロトコルはCAN(controller area network)のいくつかの機能に対応しています。例えば、UARTベースのデータリンクに搭載されているノンディストラクションアービテーションやエクステンションエラー検知とリカバリーなどです。
CXPIの信号品質を含めた評価とデバッグには、オシロスコープを使用することが重要です。新しいCXPIトリガー・デコード機能は、キーサイトのInfiniiVision 3000T Xおよび4000Xシリーズのオシロスコープ上で動作します。オシロスコープのハードウェアでCXPIバスのデコード処理を行うことにより、業界最高のデコード速度を実現しています。高速な波形更新速度およびデコード速度により、まれにしか起きない不規則な不具合も確実に捉えることが可能です。また、CRCエラー、パリティーエラー、データレングスエラー、フレーミングエラーなど、特定のエラーにトリガーをかけ捕捉すること、さらに、フレームIDによって選別することも可能です。設計段階においてバスの不具合を検知し修正していくことは、自動車の安全性を高めるためにとても重要です。
キーサイトのオシロスコープは、周波数20MHzから90GHz帯域までの製品を取り揃えています。
■関連情報
発売開始日:2016年7月
車載向け試験に関する詳細:http://www.keysight.co.jp/find/scopes-auto
※参考画像は添付の関連資料を参照
CXPI規格(SAE J3076_201510)については、以下のページからご覧ください。
http://www.sae.org/
■キーサイト・テクノロジーについて
キーサイト・テクノロジー(NYSE:KEYS)は、電子計測技術・電子計測市場をリードしているグローバル企業です。ワイヤレス、モジュール、ソフトウェアにおけるイノベーションにより、お客様の計測環境の改善に貢献しています。キーサイトは電子機器の設計、開発、製造設置、敷設、運用向けの電子計測器、電子計測システム、関連ソフトウェア、設計支援ソフトウェア、サービスを提供しています。2015年度の売上高は、29億ドルでした。キーサイトについての詳細は、以下のウェブサイトでご覧いただけます。
http://www.keysight.co.jp
◇お客様からのお問い合わせ
キーサイト・テクノロジー合同会社
計測お客様窓口
電話:0120−421−345