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NTTデータMSEと京大と熊本大など、hitoeを活用したドライバー向け眠気検知システムの実証実験を開始

2016-05-14

hitoeを活用したドライバー向け眠気検知システムの実証実験を開始


 株式会社NTTデータMSE(以下NTTデータMSE)、国立大学法人京都大学(以下京都大学)、国立大学法人熊本大学(以下熊本大学)、および株式会社NTTドコモ(以下ドコモ)は、着用することで心拍などの生体情報(以下心拍データ)を取得できるhitoe(R)(ヒトエ)ウェアを活用したドライバー向け眠気検知システム(以下本システム)を共同で開発し、本日から運送会社協力のもと、眠気検知に関する本システムの有効性を検証する実証実験(以下本実験)を開始いたします。

 本システムでは、京都大学、熊本大学が新たに開発した眠気検知アルゴリズムを実装したスマートフォン向け専用アプリ(以下専用アプリ)をNTTデータMSEが開発しており、専用アプリをインストールしたスマートフォンに、hitoeウェアおよびドコモが開発した「hitoeトランスミッター01」(※1)が取得した心拍データを送信することで、夜間や長時間運転をするドライバーの眠気を検知し、ドライバーにアラート通知するとともに、加えて管理者にもメールでアラート通知いたします。
これにより、ドライバーの居眠り運転等を未然に防ぐためのサポートが可能となります。

 今回、京都大学と熊本大学が共同研究により開発した眠気検知アルゴリズムは、覚醒時の心拍パターンを正常として、多変量統計的プロセス管理(※2)(MSPC)という工学的手法を用いて、心拍間隔の平均や副交感神経の活性度など8種類の心拍変動指標(※3)から、正常時の心拍パターンとの差から眠気を判断する新たに編み出したアルゴリズムです。
本システムは、ドライバーがhitoeウェアを着用するだけでふだんと同じ自然な状態で心拍データを取得することができるため、運転を妨げることがありません。さらに心臓に近いところで計測することにより、精度の高いデータを取得することが可能です。(※4)

 運送会社のドライバーが実車環境で本実験を行うことにより、実運用を通じてドライバーおよび管理者への通知タイミングや通知方法の精度向上を図るとともに、商用化に向けて最適化する目的で実施いたします。

 将来的には、取得した心拍データをクラウド上に蓄積して、管理者が過去の心拍データとの比較や傾向を把握する機能の追加や、車載器等から取得した白線逸脱や車の揺れなどの操作情報と、心拍変動指標を連携した統合的なデータを解析するアルゴリズムを新たに開発することで、さらにドライバーや管理者をサポートできる仕組みをめざします。

 4者は本実験を通じ、今後もドライバーをサポートするサービスの開発や提供を推進し、安心で安全な車社会の実現に積極的に貢献してまいります。

 ※1 「hitoeトランスミッター01」は、hitoeウェアで取得した心拍データをスマートフォンに送信できるドコモが開発した機器です。
 ※2 多変量統計的プロセス管理とは変数間の相関関係を考慮して高度な管理を実現するための方法です。
 ※3 心拍パターンから、8種類の眠気と関連する領域に対して設定した変動を検出する閾値のことです。
 ※4 非薬事品のため、診断、治療を目的とした利用はできません。


 *別紙1・2は添付の関連資料を参照


 ※「hitoe」は、東レ株式会社および日本電信電話株式会社の登録商標です。
 ※「Bluetooth」は、Bluetooth SIG, INCの登録商標です。





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