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アナログ・デバイセズ、低消費電力12ビット1.8V A/Dコンバーター「AD9434」を発表
アナログ・デバイセズ、通信、工業用アプリケーション向け
低消費電力12ビット1.8V A/Dコンバータ「AD9434」を発表
500MSPSで660mWの低消費電力
アナログ・デバイセズ社(ニューヨーク証券取引所:ADI)は、さまざまな通信および工業用アプリケーション向けに低消費電力で高速と高性能を提供する新しいA/Dコンバータ「AD9434」と「AD9484」を発表しました。AD9434低消費電力12ビット500MSPS(メガ・サンプル/秒)A/Dコンバータは、省スペースの8mm×8mmのLFCSPパッケージで提供され、消費電力がわずか660mWと少ないため、機器設計者の熱に関する課題が軽減されます。A/Dコンバータ「AD9484」は、8ビットのピン互換バージョンです。
AD9434は、500MSPS動作時に250MHzの入力周波数において65dBFSというS/N比が特長で、通信インフラストラクチャ、レーダ・システム、データ・アクイジション・システム、および試験計測アプリケーション向けに必要とされる低消費電力、小型サイズ、および高ダイナミック・レンジという要件を満たします。AD9434 は、ADIの「AD9230」 12ビット250MSPS A/Dコンバータとピン互換になっているため、様々なアプリケーションにおいて最少の設計変更で容易に置き換えることができます。
AD9434は、1.8V単一電源で、サンプル&ホールド、電圧リファレンス、LVDS出力、およびクロックがプログラマブルな集積データ・クロック出力機能など、すべての機能を内蔵したシグナル・コンバージョン・ソリューションです。LVDSデジタル出力データと出力クロックのタイミング・インターフェースはプログラマブル可変になっているので、FPGA製品とあわせて使用すると設計における柔軟性が増します。
<AD9434 12ビットA/Dコンバータの主な特長>
・低消費電力:500MSPSで660 mW
・ENOB(有効ビット数):500MSPSで最高250MHzまで10.5ビット
・SFDR:500MSPSで最高250MHzまで78dBc
・入力バッファ内蔵
・AD9230 A/Dコンバータの8mm×8mm、56ピンLFCSP(Leadframe Chip Scale Package)とピン互換
・直線性:DNL:±0.5LSBティピカル値;INL:±0.6LSBティピカル値
<供給、価格、および関連製品について>
※添付の関連資料を参照
AD9434は、ADIの低ジッタ・クロック・ジェネレータ「AD9523/24」および超低歪RF/IF差動アンプ「ADL5562」と一緒に、通信アプリケーション向けの回路に組み込むことができます。
【詳細情報】
●AD9434
http://www.analog.com/jp/AD9434
●AD9484
http://www.analog.com/jp/AD9484
※製品画像は添付の関連資料を参照
<アナログ・デバイセズ社について>
アナログ・デバイセズ(ADI)は、技術革新、高性能、そして卓越した技術力を企業文化として継承し、半導体市場 において長期にわたり高い成長を示してきました。
ADIは、データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術の世界的リーディング企業として業界で高い評価を得ており、あらゆる種類の電子機器分野を取り扱う世界各国60,000社以上の顧客に製品を提供しています。アナログおよびデジタル信号処理アプリケーションに用いられる高性能集積回路の世界的なリーディング・メーカーとして、40年以上の歴史を誇るADIは、本社をマサチューセッツ州ノーウッドに構え、設計/製造拠点を世界各国に展開しています。アナログ・デバイセズはニューヨーク証券取引所に上場しており(ティッカ−:ADI)、S&P 500インデックスの一社に挙げられています。
<製品に関する読者からのお問い合わせ先>
アナログ・デバイセズ株式会社 広報・宣伝部
電話 03−5402−8270