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日立、保守点検員訓練施設「日立風力保守トレーニングセンタ」を茨城県日立市に開設

2016-04-29

実機訓練が可能な風力発電システムの保守点検員訓練施設
「日立風力保守トレーニングセンタ」を茨城県日立市に開設


 株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、風力発電システムにおける高度な保守サービスの提供を目的として、日立事業所埠頭工場(茨城県日立市)内に、保守点検員向けの訓練専用施設である「日立風力保守トレーニングセンタ」を、7月に開設します。本センタは、2MW風力発電システムのナセル・ハブ、パワーコンディショナーなどを訓練専用機として備え、これまで難しかった模擬故障のシミュレーションや部品交換訓練を行うことができます。風力発電システムの保守、点検等に必要とされる高度な技術や幅広い知識を一箇所で習得することができるようになり、効率的な保守点検員の養成、スキルアップが可能になります。

 国内の風力発電システムは、2012年に固定価格買取制度が導入されて以来、発電導入量が年々増加しています。政府は、2030年までに日本の長期エネルギー需給見通し(エネルギーミックス)における再生可能エネルギーの割合を22〜24%とする目標を掲げていることから、風力発電システムの導入量は1,000万kW以上に拡大する見込みです。
 一方、2015年6月に成立した改正電気事業法では、風力発電システムの定期検査が来年度以降、義務化されることとなっており、2020年までに新たに最大2,000人の保守点検員が必要(*1)とされるなど、風力発電システム向け保守点検員の早急な養成が求められています。

 日立の風力発電システムの受注数は国内トップクラスであり、累計受注台数約250基のうち118基が商用運転中(*2)です。こうしたシステムの納入に併せて日立では、稼働中の風力発電システムを用いた訓練と講義による保守点検員の教育を継続的に行っており、これまで約200名(*3)の保守点検員を育成しています。しかし、稼働中の風力発電システムを用いた訓練となることから、効率的な教育が課題となっていました。

 今回開設する「日立風力保守トレーニングセンタ」では、実機の風力発電システム機器を訓練用に備えることで、従来難しかった、故障時の対応シミュレーションや、ナセルとハブ間の狭隘スペースへのアクセス、部品交換などの実機訓練が容易に行えるようになり、講義と組み合わせて効率良く教育を行うことができます。また、高度な技能の習得をめざす契機となるよう、教育カリキュラム修了者に対する社内資格認定制度を設けます。習熟度に応じた資格認定を行うことで、高いスキルを持った風力発電システム向け保守点検員を育成し、保守サービスの充実を図ります。将来は日立製のみならず、幅広い風力発電システムの保守が可能な保守点検員の育成も検討し、国内の風力発電システム向け保守点検員の需要増加に応えていきます。

 日立は、今後も、信頼性の高い風力発電システムと、高度な保守サービスの提供を通して、日本の風力業界の発展に貢献してまいります。

 *1 出典:一般社団法人日本風力発電協会 Wind Vision Report(2016年)
 *2 2016年4月現在
 *3 日立並びに風力発電事業者の保守点検員に対して保守サービス教育を実施した累計数


■日立風力保守トレーニングセンタの概要
 所在地:茨城県日立市 日立事業所埠頭工場内
 業務内容:実機訓練と講義を組み合わせた教育カリキュラムの提供による風力発電システム保守点検員育成
 建築面積:170m2


以上



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