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ポリプラスチックス、食品接触用途向けPOM新グレードを投入し欧米市場での拡販を強化
食品接触用途向けPOM新グレード投入と、欧米市場での拡販強化について
ポリプラスチックス株式会社(社長:後藤 昇、本社:東京都港区)は、2012年より欧米市場への進出を開始、米国、ドイツ、メキシコに販売会社(*1)を設立し、販売体制を整備してきました。その結果、3年前と比較して同市場でのPOM(ポリアセタール)・PBT(ポリブチレンテレフタレート)の販売量は4倍に拡大しています。当社の欧米市場でのプレゼンスをさらに高めるために、以下の戦略を推進致します。
1.欧州の食品接触用途・水廻り用途規制にも適合するジュラコン(R)POM(ポリアセタール)の新グレードを開発しました。射出成形用グレード2種、固形押出し用グレード1種の販売を開始致します。
ジュラコン(R)POMはバランスの取れた機械特性と耐クリープ性、耐疲労性、耐薬品性、寸法安定性などに優れるため、従来から日本・米国・アジアでは食品接触用途、水廻り用途にもご採用いただいていました。今般、欧州の規制にも適合するグレードを新規に開発し、ワールドワイドに市場展開するものです。本グレードは従来グレードと同等以上の良好な機械特性、成形性を有することも確認されています。
ジュラコン(R) M90−57 WK2001 食品接触/水廻り用途 標準 一般射出成形用
ジュラコン(R) M270−57 WK2001 食品接触/水廻り用途 高流動 一般射出成形用
ジュラコン(R) EX−09 WK2001 高粘度 固化押出し標準
2.当社は、日本、マレーシア、中国、台湾にPOM重合プラントを持ち、トータルで約29万ton/年の世界最大のPOM製造能力を誇ります。また、コンパウンド製品の供給能力強化の一環として、マレーシアの100%出資子会社、ポリプラスチックス アジア パシフィック(*2)のコンパウンド能力を9,000ton/年増強することを決定し、着工致しました(2017年6月完成後は35,000ton/年)。これにより、ポリプラスチックスグループのコンパンウンド能力は合計150,000ton/年となり、欧米新市場への供給についても盤石な体制となります。
3.上記に加え、欧米地域の営業体制の拡充と強化を進めています。さらにお客様の製品開発を技術的に支援するために、テクニカルソリューションセンター(日本)と米国(デトロイト)のテクニカル・サービス拠点、ドイツに駐在するテクニカル・サービス担当が緊密に連携するテクニカル・ソリューションネットワークを構築。欧米市場の新たな需要開拓を推進してまいります。
*1
Polyplastics USA Inc.(Michigan)http://polyus.polyplastics.com/
Polyplastics Europe GmbH(Frankfurt, Germany)http://polyeu.polyplastics.com/en/
Polyplastics Marketing Mexico, S.A. de C.V.(Mexico City)http://polymx.polyplastics.com/en/
*2
PAP:Polyplastics Asia Pacific Sdn. Bhd.(Kuala Lumpur & Kuantan, Malaysia)
以上