Article Detail
ネツレン、直接通電加熱による縞状部分硬化ホットプレス技術を開発
直接通電加熱による縞状部分硬化ホットプレス技術を開発
(自動車車体軽量化に加えて部品製造コストの大幅削減と新車体構造設計への展開を期待)
当社は、直接通電加熱(DH)を用いた自動車車体向け鋼板の縞状部分加熱技術を開発し、株式会社アークと共同でホットプレス工法に適用し、部分硬化鋼板の製造を可能にいたしました。
近年、自動車車体の軽量化技術開発が活発に進められており、車体用鋼板へのホットプレス工法の適用が拡大しておりますが、主流の炉加熱使用プロセスでは、大型設備と莫大な熱エネルギー消費が問題となっております。
当社では、従来から、炉加熱使用時に比べて、エネルギー消費が少なく、設置面積も縮小できるDH技術・装置を開発し、鋼線材や鋼板(矩形、非矩形とも)への適用を進めてまいりましたが、今回、さらに高温部と低温部が縞状に部分加熱できるDH技術を開発し、株式会社アークと共同でホットプレス時の加熱に適用し、焼入硬化部と非硬化部を任意に設定できる部分硬化ホットプレス部品の製造を実現いたしました。
この部分的なエネルギー吸収要求に対応できる硬化部設定により、部品の統廃合も含めた新たな発想の車体構造設計も可能になり、生産技術としても、加熱用設備投資抑制に加えて急速短時間加熱による生産性向上が期待できます。
当社と株式会社アークは、縞状部分硬化したセンターピラー部品を、名古屋で開催される第1回設計・製造ソリューション展(4月19〜21日、主催:リードエグジビションジャパン株式会社)で展示いたします。
※参考画像は添付の関連資料を参照
以上