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帝人グループ、上質天然皮革のような質感と機能性の新規人工皮革「MAESTLEY」を開発
上質天然皮革のような質感と機能性
新規人工皮革「MAESTLEY(TM)」の開発と展開
帝人グループで人工皮革事業を展開する帝人コードレ株式会社(本社:大阪市中央区、社長:岡田 功)は、このたび、自社が展開する人工皮革ブランド「コードレ」の新たなラインナップとして、上質な天然皮革のような質感、重厚感、ならびに高い機能性を持つ新製品「MAESTLEY」(マエストレ)を開発しました。
上質な天然皮革の代替製品として今春上市し、今後、自社が保有する最先端の複合技術を活かしてバリエーションの拡充を進め、シリーズ展開していきます。
※参考画像は添付の関連資料を参照
1.開発の背景
(1)生後約6カ月までの仔牛の革であるカーフや、生後6カ月から1年程度までの牛の革であるキップなど上質な天然皮革は、中国における需要の急増などにより、先進国を中心に供給量が減少しており、その価格は年々上昇しています。
(2)こうした中、従来の人工皮革の持つ特性を損なうことなく、上質な天然皮革のような高い質感、小皺(しわ)感や風合い、および機能性を併せ持つ、新たな人工皮革が求められていました。
2.「MAESTLEY」の特長
(1)帝人コードレは、こうした市場のニーズに応えるべく、使用する繊維の種類、不織布の構造、基材の密度や積層方法などに工夫を凝らして新たな人工皮革を開発し、上質な天然皮革特有の重厚感を再現することに成功しました。
(2)これまで培ってきた特殊技術を駆使し、通気性、透湿性、耐久性などの快適性や機能性も付与しています。
(3)また、帝人コードレは、国内タンナー(天然皮革の生産・加工事業者)との共同の取り組みにより、生産工程に天然皮革と同様のプロセスを取り入れることで、さらに天然皮革に近い質感や重厚感を実現する新たなシリーズも展開していく予定です。
3.今後の展開
帝人コードレは、自社の人工皮革が持つ通気性や透湿性などの機能性や快適性を活かし、主力製品として「MAESTLEY」シリーズの展開、およびバリエーションの拡充を進めます。当面は、特に高級な紳士靴・婦人靴や鞄などの用途に向けて展開していきます。