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JTB、ゴールデンウィーク期間の旅行動向を発表

2011-04-21

2011年ゴールデンウィーク(4/24〜5/4)の旅行動向

●国内旅行は、1565万9千人(前年比▲27.8%)
 海外旅行は、43万1千人(同▲16.6%)の見込み
 東日本大震災の影響
●5月2日を休めば7連休、5月6日も休めば10連休
 海外旅行はヨーロッパやアメリカなどロング方面が人気
●GWを目前に、国内の近隣観光地は間際の予約が伸びる見込み


 *調査対象期間は添付の関連資料を参照


 JTBは、「ゴールデンウィーク(以下GW)<4月24日〜5月4日の11日間(出発日基準)>に、1泊以上の旅行に出かける人」の旅行動向の見通しをまとめた。
 この調査は、インターネットリサーチ(※)、JTBグループの販売状況、航空会社の予約状況、業界動向から推計したもの。1969年に調査を開始して以来、今年で43回目となる。調査結果は以下の通り。

※従来形式の調査は、3月11日の東日本大震災以前に実施したため、今回の調査に際しては、(株)ツーリズム・マーケティング研究所が4月上旬に実施したWEBアンケートの調査結果を推計資料とした。


(表1)2011年 GWの旅行人数、平均旅行費用、旅行消費額
 *添付の関連資料を参照


<2011年GW期間の旅行の特徴>
(1)東日本大震災後の動き
 3月11日(金)に発生した東日本大震災から1ヶ月経過し、今現在復興に向けた懸命な努力が続けられている。東北自動車道をはじめ交通機関の復旧は進み、東北新幹線は4月12日に東京〜福島まで再開し、仙台空港は4月13日に臨時便が運行を開始した。また、地震後は閉園していた東京ディズニーランド.も4月15日に再開した。
 震災後は被災地や被災者への配慮から、様々なイベントや広告を自粛する動きが強まっていたが、ここへきて活発な経済活動を行うことで日本全体の元気を復活させることが、被災地への支援や震災からの復興につながるという意識が広まりつつある。観光庁や文化庁も4月12日に、観光や文化芸術活動の推進に向けた長官メッセージを発信した。
 震災の影響で、旅行の取消・延期が相次ぎ、旅行を見合わせる動きが強まったが、4月に入り春らしい気候になるにつれ、旅行の申し込みも増えつつある。長期休暇を利用して家族と過ごすために旅行する人や、不安と緊張からの解放を求めて旅行を申し込む人も増えると見込まれる。

(2)震災により、7割の人が日常生活に影響
 震災後約1ヶ月経った4月8日〜12日に実施した消費者調査では、震災により7割の人が日常生活に何らかの影響を受けたと回答した(図1)。
 「家庭や職場での節電を心掛けた」(45.0%)、「テレビを見る時間が増えた」(32.4%)に次いで、「趣味・娯楽のための外出が減った」(18.2%)、「夜に飲みに行く・外食をすることが減った」(17.4%)、「車での外出を控えるようになった」(17.0%)など、外出や外食を控えるようになったという回答が多い。
 旅行関連では、「旅行を中止・延期した」は14.0%、「出張を中止・延期した」も4.8%となった。「旅行を中止・延期した」「出張を中止・延期した」人に対して理由をきくと、「交通手段がなくなった・不便になったから」(40.0%)、「世の中がなんとなく暗い・楽しめない気がするから」(27.1%)、「被災した方々に対して罪悪感があるから」(24.7%)という理由をあげる人が多かった(図3)。
 回答者の居住地別に見ると(図2)、自身の日常生活に「影響はなかった」は首都圏でわずか14.8%であるのに対し、中京圏では41.0%、関西圏では50.0%と、西日本へいくほど日常生活において、震災の影響が少ないと感じている人が多い。また、中京圏や関西圏では首都圏よりも外出や外食などを控える傾向が少ないことから、西日本から旅行需要の回復が進んでいくと期待される。

(3)気分転換には、「温泉でのんびり」
 同調査によると、「こういう状況だから、積極的に買い物したり、出かけたりして元気を出した方がいい」と考える人は50%を越えており(図5)、「娯楽を控えようと思っている」人は25%に過ぎない(図7)。震災からの復興のためにも、個人や社会が元気にならないといけないという意識が広まっていると見られる。
 しかしながら、「災害状況が悪化するかもしれないので不安」と感じている人は70%もおり、不安感の解消が課題と言える(図8)。
 「今、どんな気分転換がしたいか」という設問については、「温泉でのんびり」が58.2%で1位となり、「外食で美味しいものが食べたい」(42.2%)、「気の合う仲間と、家以外の場所で遊びたい」(34.2%)、「映画館やコンサート、ライブに行きたい」(29.8%)、「趣味・娯楽のための買い物がしたい」(26.2%)などの回答が多かった(図11)。

(4)長期休みが比較的容易に取れる日並び
 今年のGWは5月2日(月)の1日を休めば7日間連続の休みとなり、長期の休みが容易に取れる。震災の影響はあるものの、海外旅行では事前に予約している人も多く、大きな変動がなければ海外に出発する人は多い。また、国内旅行でも休暇を利用して家族で旅行する人や、離れて住む親族・知人を訪問する人は多いとみられる。GWが迫るにつれて間際の予約も増加しつつある。

(5)出発日のピークは、海外旅行が4月28日〜5月1日、国内旅行は3日、4日
 JTBの海外パッケージツアー・ルックJTBの予約状況を見ると、グアム・サイパン方面が4月28日(木)、ハワイは4月29日(祝)、欧州やアメリカは4月30日(土)、近隣のアジアは4月29日(祝)〜5月1日(日)出発がピークと分散しており、4月28日〜5月1日までなだらかな出国ピークが続く。ハワイでは5月3日(祝)、6日(金)、近隣アジアでは5月3日(祝)、4日(祝)の出発も多い。
 一方、国内旅行は3日(祝)の宿泊が最も多く、5月4日(祝)、4月29日(祝)がこれに次ぐ模様。高速道路料金値下げ(ETC休日割引)が29日(祝)〜5月8日(日)まで10日間連続で適用されるので、宿泊のピークをずらした5月5日、6日の出発であっても往復料金値下げのメリットを享受できる。


 *以下、リリースの詳細は添付の関連資料を参照

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