オリックス、米ファンド運営会社「Ｍａｒｉｎｅｒ」を買収

米国の有力ファンド運営会社を買収



　オリックス株式会社（本社：東京都港区、社長：梁瀬　行雄）は、米国の独立系有力ファンド運営会社Ｍａｒｉｎｅｒ　Ｉｎｖｅｓｔｍｅｎｔ　Ｇｒｏｕｐ　ＬＬＣ（本社：米国・ニューヨーク州、以下「Ｍａｒｉｎｅｒ」）を買収するため、１０月１８日（米国時間）、米国現地法人であるＯＲＩＸ　ＵＳＡ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ（オリックス１００％出資、以下「ＯＵＣ」）を通じて、ＬＬＣ持分譲渡契約を締結しましたのでお知らせします。ＯＵＣは、Ｍａｒｉｎｅｒの持株会社であるＭＩＧ　Ｈｏｌｄｉｎｇｓ，　ＬＬＣのＬＬＣ持分の過半数を取得し経営に参画する予定です。

　Ｍａｒｉｎｅｒは、１９９２年に設立されたＳＥＣ（米国証券取引委員会）登録の有力ファンド運営会社です。米国の年金基金や保険会社などの機関投資家を顧客とし、自社運営および傘下のヘッジファンド、ファンドオブファンズの合計運用資産残高は約１１７億米ドル（約９，５００億円）（※１）と、ヘッジファンドに特化したファンド運営会社としては世界で３０位以内（※２）に相当する規模を誇ります。Ｍａｒｉｎｅｒは、自社ファンドの資産運用業務に加えて、リスク管理、会計、法務、コンプライアンス、マーケティングなどファンド組成・運営の高い専門機能とインフラを完備しています。十分な管理インフラを持たない、または運用業務に特化したいファンドに対して、Ｍａｒｉｎｅｒの質の高い運営管理機能を提供するというユニークなビジネスモデルを有しており、これらの専門性と強みを生かして運用資産残高を拡大し、手数料収益の増加を図るアセットマネジメント事業を展開しています。

　オリックスは、１９８１年にＯＵＣを設立し、米国で法人向けファイナンスや有価証券投資などの投融資事業を手がけています。２００６年に、投資銀行のＨｏｕｌｉｈａｎ　Ｌｏｋｅｙ　Ｈｏｗａｒｄ＆Ｚｕｋｉｎを買収し、Ｍ＆Ａや企業の財務リストラクチャリングに関わるアドバイザリー業務を展開しています。また、２０１０年５月には、不動産ローンのサービシング会社ＲＥＤ　Ｃａｐｉｔａｌ　Ｇｒｏｕｐを買収するなど、手数料ビジネスの拡大を中心に米国での事業基盤の強化を図っております。今後も、本件のような新しい手数料ビジネス分野を積極的に開拓してまいります。


※１：運用資産残高は、２０１０年１０月１日時点。

※２：Ｈｏｕｌｉｈａｎ　Ｌｏｋｅｙ　Ｈｏｗａｒｄ＆Ｚｕｋｉｎ　および当社調べ。


以　上


■Ｍａｒｉｎｅｒ　概要
　会社名：Ｍａｒｉｎｅｒ　Ｉｎｖｅｓｔｍｅｎｔ　Ｇｒｏｕｐ　ＬＬＣ
　所在地：米国ニューヨーク州ハリソン
　代表者：Ｗｉｌｌｉａｍ　Ｊ．　Ｍｉｃｈａｅｌｃｈｅｃｋ（Ｃｈａｉｒｍａｎ）
　設立：１９９２年
　拠点：ニューヨーク、ボストン、ロンドン、東京
　従業員数：１６６名
　親会社：ＭＩＧ　Ｈｏｌｄｉｎｇｓ，　ＬＬＣ（持株会社、持分比率１００％）
　事業内容：ヘッジファンド、ファンドオブファンズ運用管理


■ＯＵＣ　概要
　会社名：ＯＲＩＸ　ＵＳＡ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ
　所在地：米国テキサス州ダラス市
　代表者：Ｊａｍｅｓ　Ｒ．　Ｔｈｏｍｐｓｏｎ（ＣＥＯ）
　設立：１９８１年
　株主：オリックス１００％
　事業内容：法人向けファイナンス、有価証券投資、投資銀行事業