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クラレトレーディング、桜の花のような断面をもつナイロンを開発し販売開始
桜の花のような断面をもつナイロンを開発、販売開始
〜欧米のレディースインナー、フィットネスブランドなどが高評価〜
クラレトレーディング株式会社(本社:大阪市北区、社長:村井 研三)は、5枚の花びらからなる桜の花のような断面で、吸水性が高くさらっとした肌触りのナイロンを開発、2016年3月から販売を開始します。サンプル提案では、欧米のレディースインナーやフットウェアメーカー、フィットネスブランドなどから好評価を得ており、独自性のある形状と機能性を強みに、国内外に展開していきます。
*参考画像は添付の関連資料を参照
1.開発の背景
インナーやスポーツ用途向け繊維では、汗をすばやく処理する機能性や風合いなど、高機能性に対するニーズが拡大しています。今回、当社独自開発の水溶性樹脂<エクセバール>(※)を用いたことで、高機能性はもちろん、製造過程における環境負荷の低減についても訴求できるナイロンになりました。
2.新製品の特長
・これまでにはない5枚の花びら(約7.5ミクロンの花びら)からなる桜の花のような断面を実現。
・最終工程に近い染色時の熱水処理で<エクセバール>を溶かしてナイロンのみを残すため、シャープな断面を安定的に維持できる。
・糸側面にシャープな溝があることで、水分が溝を伝わる毛細管現象により吸水拡散性がさらに向上。
・通常のナイロンと比較して肌への接触面が少ないことで、さらっとした風合いを実現。
・易溶解性(80℃×10分)及び生分解性に優れた<エクセバール>を使用、染色・排水の環境負荷を軽減。
(※)<エクセバール>
独自技術で開発した酢酸ビニル系水溶性樹脂。従来のポバールに比べ、皮膜耐水性、水溶液の粘度安定性、生分解性に優れる。水
溶性でありながら溶融成形性に優れ、水溶性繊維やフィルム、耐水性接着剤、紙加工剤などの用途で用いられる。
3.展開用途 インナー、レッグウェアなどの衣類、スポーツ用途など
4.販売時期 2016年3月
5.販売目標 初年度:売上5億円
(ご参考)クラレトレーディング株式会社 概要
社名:クラレトレーディング株式会社
代表取締役社長:村井 研三
設立:1961年10月
資本金:22億円
株主:株式会社クラレ(100%)
本社所在地:大阪市北区角田町8番1号 梅田阪急ビルオフィスタワー39F