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パテント・リザルト、建設業界の他社牽制力ランキングを発表
建設業界の他社牽制力、トップ3は清水建設、鹿島建設、ミサワホーム
経営分析、競合調査、特許分析の株式会社パテント・リザルトはこのほど、建設業界における他社牽制力ランキングをまとめました。これは、特許庁の審査官が拒絶査定を下した特許の拒絶理由通知に引用された公報について調査したもので、企業ごとに拒絶した他社特許の件数を集計しました。
拒絶理由通知は、ある特許が出願された際に、既に出願されている特許が存在するために新規性や進歩性などの特許要件が認められない場合に、審査官から出願人に対して通知されるものです。拒絶理由通知に引用されるということは、「審査官から先行技術として認知されている」ことを意味しています。
今回のランキングでは、このうち拒絶査定が下された公報に限定して集計しており、各企業の特許が業界に与える影響度を知ることができます。
1位 清水建設の最も引用された特許は、「コンクリート柱状体の補強方法」に関する技術で、同特許が引用例となり、積水ハウスや旭化成ホームズなどの特許17件が拒絶査定となりました。
また2位 鹿島建設は、「発泡耐火シートの施工方法」に関する特許が最も引用された特許で、同特許が引用例となり積水化学工業の特許などが拒絶査定となりました。
3位 ミサワホームは、「プレハブの設計方法」に関する特許が最も引用された特許で、同特許が引用例となり三洋電機の特許などが拒絶査定となりました。
同業界で最も引用された特許は、竹中工務店の、「防臭性、防黴性、防汚性に優れた光触媒を用いた建築材料」に関する技術です。同特許が引用例となり、TOTOやINAXなど26件の特許が拒絶査定となりました。
※ 調査対象公報:集計期間
公開特許公報:1993年1月〜2010年12月
特許公告公報:1994年1月〜1996年3月
特許公報:1996年5月〜2010年12月
再公表特許公報:1996年1月〜2010年12月
公表特許公報:1996年1月〜2010年12月
整理標準化データ:〜2010年12月15日
拒絶査定になった他社特許件数は電子化以前の公報を含む。
<建設業界 他社牽制力ランキング>
※ 関連資料参照