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英マクラーレン、サーキット専用の「570S GT4」と「570S Sprint」を発表
マクラーレン・スポーツシリーズがさらに拡大し、
サーキット専用の570S GT4と570S SPRINTが新たに追加
・マクラーレン・スポーツシリーズに、サーキット専用モデルのMcLaren 570S GT4およびMcLaren 570S Sprintが新たに追加
・570S GT4が、ブラックブル・エキュリー・エコッセ・チームを通じてブリティッシュ・チャンピオンシップに参戦し、シーズン全体を通じての開発プログラムを実施
・アンサー・アリが、マクラーレン・オートモーティブのモータースポーツ担当ディレクターに就任
2016年3月15日 英国発 名門 Formula 1(TM)チーム、マクラーレンのグループ企業であるスポーツカーメーカー、マクラーレン・オートモーティブ(本社:英国サリー州、エグゼクティブ・チェアマン:ロン・デニス)は、新たに導入されたスポーツシリーズにサーキット専用となる2台のモデル、570S GT4と570S Sprintを新たに追加することを発表しました。
※製品画像は添付の関連資料を参照
この2台のモデルは、英国ウォーキングを本拠地とするマクラーレンのブランド、マクラーレンGTのモータースポーツ部門とGTレースのスペシャリストであるCRS GT Limitedの協力で開発されました。
最終開発フェーズ前に発表したGT4仕様モデルは、ブリティッシュGT チャンピオンシップに参戦し、シーズン全体を通じての集中的な開発プログラムが実施される予定となっています。マクラーレンGTおよびCRS GT Limitedは、先日発表されたカスタマー・チームのブラックブル・エキュリー・エコッセと連携し、570S GT4は、有名なスパ・フランコルシャンを含む、9戦すべてに参戦予定となっています。
このプログラムは、実際のレース環境で行われる、もっとも実践的かつ厳しいテストの連続となります。
今後モデルの詳細が明らかになる570S Sprintは、特定のレース規制に束縛されていない、プライベートなどでサーキットを楽しむモデルとなっていますが、GT4仕様にアップグレードさせることも可能です。
スポーツシリーズの最新モデルの発表と時を同じくして、アンサー・アリ(Ansar Ali)がマクラーレン・オートモーティブのモータースポーツ担当ディレクターに就任することになりました。新たに設けられたこの役職は、マクラーレン・オートモーティブのモータースポーツの強化を主眼としたもので、アリは進行中のプロジェクトのストラテジーと将来に向けたモータースポーツ・アクティビティーのマネジメントを担当します。
スポーツシリーズの新たなモデルの追加について、マクラーレン・オートモーティブ CEOのマイク・フルーウィット(Mike Flewitt)は以下のようにコメントしています。
「マクラーレン・バッジを配したオンロード・モデルと同様に、570S GT4と570S Sprintは、ドライバーとクルマとの一体感とエキサイティングなドライブ・エクスペリエンスに重点が置かれています。スポーツシリーズの導入により、マクラーレンは新たなオーディエンスにも受け入れられ、その技術をスポーツカー・マーケットと新たなお客様層へ提供できるようになっています。570S GT4も、モータースポーツの世界で同じような試みを行うためであり、また、マクラーレンを所有し、レースをする楽しみを、ごく少数の人々だけではなく、より幅広いグループの方々に実感していただくためなのです。
また、アンサーがマクラーレン・オートモーティブでこのような重要な役職に就いてくれることを、私は大変嬉しく思っています。モータースポーツは、マクラーレンにとって必要不可欠なもので、彼の役割はマクラーレン・オートモーティブの長期計画の核となるものです。」
マクラーレン・オートモーティブのモータースポーツ担当ディレクター、アンサー・アリ(Ansar Ali)は以下のようにコメントしています。
「このような極めて重要な節目に、マクラーレン・オートモーティブの一員になれるのを、大変名誉に思っています。マクラーレンが世界中で広く知れ渡るようになったのには、サーキットでの活動が大きく寄与しています。未来のモータースポーツ戦略を構築するという、重要な役割を与えられたのは大変エキサイティングなことであり、570S GT4と570S Sprintの両モデルは、そのための重要なファースト・ステップとなるでしょう。」
テスト・プログラムについて、CRS GT Limitedのマネージング・ディレクターである、アンドリュー・カーカルディ(Andrew Kirkaldy)は以下のようにコメントしています。
「570S GT4は、モータースポーツの世界で活躍するために、マクラーレンが力を注いできたモデルであり、レースに参加する機会をより幅広いスキルのドライバーに与えることを目標としています。
昨年レース・デビューし、多大な成功を収めた650S GT3は、ドライバビリティにフォーカスが当てられ、優れたパフォーマンスを容易に発揮することができました。それはレース結果で証明されております。
570S GT4ではより高いレベルに引き上げられており、クルマの限界に挑み続けるための自信とフィードバックを与えることが出来ます。」
■McLAREN 570S GT4
サーキット専用モデルとなる570S GT4では、スポーツシリーズの他モデルと同じように、カーボン・ファイバー製モノセルIIシャシーが採用されています。GT4のカテゴリーでこの技術が採用されたのは今回が初めてで、レースで使用された素材が、強靱さと軽量さという特性をいかんなく発揮しています。ドライバー・プロテクションもさらに向上されており、FIA承認のロールケージと消火システムを追加しました。また、カーボン・ファイバーとアルミニウムでボディーが再構成された結果、フロントとリア両方のトラックが長くなり、センターロック方式の軽量鍛造マグネシウム・アロイ・ホイールには、PIRELLIのレーシング・スリック・タイヤが装備されています。また、2段階調整が可能な、コイルオーバー・スプリング式モータースポーツ・ダンパーがフロントとリアに取り付けられており、オンボード・エアジャッキング・システムが標準装備されています。
速いラップタイムを叩き出すことにフォーカスを当てた570S GT4は、独自のエアロダイナミクス・パッケージが搭載されており、そのなかには、GT4仕様の高い位置に装着されたリアウィングとアルミニウム製パイロン、大きなフロント・スプリッター、再構成されたフロア・アッセンブリーなどが含まれています。フロントのセンターには高温ラジエーターが追加装備されており、その上にはGT3にインスパイアされたボンネットとラジエーター・エグジット・ダクトがあります。これらのアップグレードは、世界中のどのような厳しいレース環境でもパフォーマンスを十分に発揮させるため、570S GT4のエアロダイナミクス性能とクーリング機能を最適化させました。
マクラーレンが設計、開発した3.8リッターV8 ツインターボ M838TE エンジンは、スポーツシリーズのオンロード・モデルより受け継いだものとなっています。7速のシームレス・シフトギアボックスも同クラスの他モデルでお馴染みとなっており、リア・ホイールを通じてパワーがサーキットの路面へと伝わります。
ブラックブル・エキュリー・エコッセは、570S GT4と650S GT3でレースに参加が確定しており、ファクトリー・ドライバーのロブ・ベルとアレスデア・マッケイグが参戦します。今シーズンのドライバーの詳細は、近々に発表される予定となっています。
570S GT4は、4月16日から17日まで英国ブランズ・ハッチで開催される、ブリティッシュ・チャンピオンシップの開幕戦に開発プログラム用モデルがデビューします。それ以降、570S GT4は、2017年シーズンより全世界においてオフィシャルとなっているGT4チャンピオンシップへの出場資格を得る予定です。570S GT4の本体車両価格は159,900ポンド(工場出荷価格)からとなっています。
570S Sprintの詳細は、価格を含め、今後数週間のうちに明らかにされる予定です。
※表資料は添付の関連資料を参照
本プレスリリースは参考翻訳です。
原文および画像につきましてはマクラーレンのメディアサイト(英語)からご覧いただけます。
URL:http://cars.mclaren.press/
■マクラーレン・オートモーティブについて:
マクラーレン・オートモーティブは、ラグジュアリーかつハイパフォーマンスなスポーツカーを製造する英国の自動車メーカーで、サリー州ウォーキングのマクラーレン・テクノロジー・センター(MTC)を拠点としています。
マクラーレン・オートモーティブでは2010年の設立後、2011年に画期的なMcLaren 12Cの発表を皮切りに、2012年に12C Spider、2013年に限定生産のMcLaren P1(TM)を発表しました。毎年新型モデルを導入するという計画を掲げ、2014年にはMcLaren 650S Coupeと650S Spiderを発表し、さらに2015年のマクラーレン・スポーツシリーズ導入を発表しています。マクラーレン・ブランドは拡大を続けており、オンロードカーの生産3年目となる2013年度には業績の黒字化を達成、2014年度もセールスは引き続き好調で世界の主要自動車市場における、独自のグローバル・ディーラー・ネットワークを通じて1,649台のマクラーレンを納車しています。
■マクラーレン・オートモーティブの技術パートナー:
革新的で高い評価を獲得しているスポーツカー・ラインアップの開発、エンジニアリング、製造においてマクラーレン・オートモーティブは専門的なノウハウと技術を提供する世界トップレベルの企業と提携しています。主なパートナーは、アクゾノーベル、エクソンモービル、ピレリ、SAPなどです。
■サーキット用に設計しオンロード用に開発:
マクラーレンにおけるFormula 1(TM)マシンとロードカーの融合には、経験、知識、原理、プロセスが活用されています。Formula 1(TM)レースでの50年にわたる歴史の集大成と、画期的なスポーツカーの製造における20年以上の経験を活かして、マクラーレン・オートモーティブでは、技術的に優れた、画期的なハイパフォーマンス・スポーツカーを設計、開発および製造を行っています。オンロードとサーキットを走るマクラーレンのスポーツカーには一切の妥協もなされていません。
マクラーレンは車両製造にいち早くカーボン・ファイバーを採用し、30年にわたる経験を有しています。
1981年のMcLaren MP 4/1や、1993年のMcLaren F1といったレーシングカーやロードカーにカーボン・シャシーを導入しており、これまでマクラーレンが製造した車両はすべてカーボン・ファイバー・シャシーが採用されています。
マクラーレン・オートモーティブの日本オフィシャルウエブサイトおよび日本オフィシャルフェイスブックは下記のURLからご覧いただけます。
オフィシャルウエブサイト:http://jp.cars.mclaren.com/