独ライカカメラ、ミラーレスシステムカメラ「ライカSL」用の望遠ズームレンズを発売

新製品：「ライカ　アポ・バリオ・エルマリートSL　f２．８−４／９０−２８０mm」発売


　ライカカメラ社（Leica　Camera　AG、本社：ドイツ・ウェッツラー、以下ライカ）は、プロフェッショナルによる写真の世界の新時代を切りひらく“Made　in　Germany”のミラーレスシステムカメラ「ライカSL」用の望遠ズームレンズ「ライカ　アポ・バリオ・エルマリートSL　f２．８−４／９０−２８０mm」を発売いたします。すでに発売している「ライカ　バリオ・エルマリートSL　f２．８−４／２４−９０mm　ASPH．」と合わせて２４〜２８０mmの幅広い焦点距離をカバーし、さまざまな被写体や撮影状況に応じて撮影者それぞれのニーズに確実に対応することができます。

　「ライカ　アポ・バリオ・エルマリートSL　f２．８−４／９０−２８０mm」は、スピードと幅広い焦点距離の点で卓越しており、光学性能と機械精度も非常に優れています。光学的手ブレ補正機能（O．I．S．）によりシャッタースピード換算で最大３．５段分の補正効果が得られ、望遠で手持ち撮影する場合でも手ブレを補正できます。まったく新たな設計を採用したこのレンズは、静音性の優れた高速オートフォーカスを実現し、近接から無限遠まで一貫して優れた描写性能を発揮するデュアルフォーカス機能を搭載しています。最短撮影距離はワイド端で０．６m、テレ端で１．４mで、最大撮影倍率は１：４．８〜１：５に達し、接写で大きな威力を発揮してくれます。また、ほこりや水滴が入りにくい設計となっており、簡単に着脱しやすい三脚座も装備しています。

　他のライカレンズと同じく、本製品もウェッツラーの光学スペシャリストがその研究開発を担い、光学と技術分野の専門知識を完璧に組み合わせたレンズに仕上がっています。最先端のテクノロジーと高品質の素材が融合し、ライカのレンズはいずれも優れた品質が保証されています。「ライカ　アポ・バリオ・エルマリートSL　f２．８−４／９０−２８０mm」は、２３枚（６群可動レンズ）のレンズのうち、７枚は色収差を抑える異常部分分散ガラスを採用しています。２枚のフォーカスレンズの移動は、ステッピングモーターでレンズの位置を調節する新開発の駆動設計により行われます。この特殊な機能では、フォーカシングとズーミングのどちらでもレンズの全長は変化しません。また、好ましくない反射や逆光を遮り、フレアを抑えるレンズフードが本体に一体化されています。

　本製品は、三脚取付け用の三脚座がセットになっています。レンズを持ち運びしやすいエルゴノミックデザインを採用し、レンズベルトにも装着できます。さらに、ロック可能な回転式三脚座を取り付けると、レンズをさまざまな角度で固定できるようになります。この三脚座は９０°毎に停止しますので、風景写真からポートレートへの切り替えもスピーディに行えます。

　「ライカ　アポ・バリオ・エルマリートSL　f２．８−４／９０−２８０mm」は、２０１６年４月発売予定です。

　現在のライカSLレンズのラインナップにある「ライカ　バリオ・エルマリートSL　f２．８−４／２４−９０mm　ASPH．」と「ライカアポ・バリオ・エルマリートSL　f２．８−４／９０−２８０mm」に加えて、単焦点レンズ「ライカ　ズミルックスSL　f１．４／５０mmASPH．」が２０１７年に発売予定です。また、「ライカSL」は、これまでに製造されたほぼすべてライカのレンズが使用できるという優れた互換性を実現しています。例えば、マウントが同じライカTレンズはアダプターを使用せずにそのまま装着できるほか、「T用Mレンズアダプター」を使用して、１９５４年以降からこれまでに製造されたほぼすべてのMレンズを装着することできます。また、ライカSレンズ用の「L用Sレンズアダプター」（発売予定）やRレンズ用の「L用Rレンズアダプター」（発売予定）などのアダプターを使用してライカSレンズやRレンズをライカSLで使用することが可能です。


　※製品画像・リリース詳細は添付の関連資料を参照