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MSD、経口C型慢性肝炎治療薬「エルバスビル」と「グラゾプレビル水和物」を承認申請
MSD株式会社
経口C型慢性肝炎治療薬
「エルバスビル」および「グラゾプレビル水和物」
を承認申請
MSD株式会社(本社:東京都千代田区、社長:トニー・アルバレズ、以下MSD)は本日、経口のC型慢性肝炎治療薬である「エルバスビル(一般名)」および「グラゾプレビル水和物(一般名)」の製造販売承認申請を行いました。
「エルバスビル」および「グラゾプレビル水和物」は、ジェノタイプ1型のC型慢性肝炎患者(代償性肝硬変患者を含む)を対象とする治療薬として開発されたNS5A阻害剤のエルバスビルとNS3/4Aプロテアーゼ阻害剤のグラゾプレビル水和物であり、2種類の経口抗ウイルス薬を1日1回投与します。
日本におけるC型慢性肝炎の患者さんは、肝炎症状のないキャリア(持続感染者)を含めると150万〜200万人いると推測されています。また、日本の肝がんによる死亡者数は1975年以降急増しており、2013年には約3万人が死亡し、肺がん、胃がんに次いでがん死亡の第3位を占めるに至っています。そして肝がんの原因の約80%はC型肝炎ウイルス由来であることがわかっています*1。
米国では、2016年1月28日、ZEPATIERTM(エルバスビル/グラゾプレビル水和物 経口配合剤)が、米国食品医薬品局(FDA)による優先審査の結果、C型肝炎ウイルス(HCV)ジェノタイプ1、4型のC型慢性肝炎患者(代償性肝硬変患者を含む)を対象とするリバビリン併用、または非併用の治療薬として承認されています。
MSDは、C型慢性肝炎治療を含む感染症治療などの急性期医療領域を重点分野の一つに位置付けています。急性期医療領域で患者さんと医療従事者の方々のニーズに応え、革新的な医薬品を速やかに開発し提供していけるよう取り組んでいきます。
*1 国立がんセンター がん対策情報センターによる「がんの統計’14(2014年更新版)」
以上
■MSDについて
MSDは、すこやかな世界の実現を目指して努力を続けるグローバルヘルスケアリーダーです。MSDはMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が各国(米国とカナダ以外)で事業を行う際に使用している名称です。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDの詳細については、http://www.msd.co.jp/や当社Facebook、YouTubeをご参照ください。