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タカナシ乳業、2つのプロバイオティクスの発酵乳で花粉症患者の腸内細菌叢を多様化させる研究成果を発表

2016-03-10

2つのプロバイオティクスを使った発酵乳を摂取することで、
花粉症患者の腸内細菌叢を多様化させる
これまでの成果と最新の研究成果を発表!
2016年3月27日〜30日 日本農芸化学会2016年度大会にて発表


 タカナシ乳業株式会社(本社:神奈川県横浜市 代表取締役社長:高梨信芳(◇))は、フィンランド バリオ社とライセンス契約をしている「LGG乳酸菌」と当社で分離したオリジナル乳酸菌「TMC0356乳酸菌」を使用した発酵乳を10週間摂取することで、スギ花粉の季節(2006年シーズン)に伴う鼻づまり症状に対して、一定の緩和作用があることを確認してまいりました。今回、新たに発酵乳摂取による臨床試験者の腸内細菌叢に与える影響を解析するため、トゥルク大学機能性食品センターのセッポサルミネン教授と共同研究を実施しました。その最新の研究成果を3月に開催されます日本農芸化学会2016年度大会(3月30日:札幌コンベンションセンター)で発表致します。

 ◇社長名の正式表記は添付の関連資料を参照


【これまでの成果と最新結果のまとめ】
 LGG乳酸菌とTMC0356乳酸菌を用いた発酵乳を摂取することで、鼻づまりの自覚症状を改善した(2006年花粉シーズン)。試験前後で被験者の糞便よりDNAを抽出し、腸内細菌の占有率を網羅的に解析した結果、発酵乳を摂取した被験者では乳酸菌を含む数種類の腸内細菌占有率が変動し、腸内細菌の多様性が増加した。


【背景・目的】
 日本においてスギ花粉症は26.5%の人が罹患しており(2013年アレルギー性鼻炎ガイドより)、深刻な国民病の1つです。その原因として大規模な植林によって、スギ花粉症の原因物質であるスギ花粉の飛散量が増加し、大量のスギ花粉に暴露する機会が増えてしまった為と考えられています。また微生物と接触する機会が著しく減少したことや、食生活の変化などによって、腸内細菌が乱れてしまったことも原因の一つとして推測されています。近年、子供のアレルギー患者(喘息、アトピー性皮膚炎)を対象とした臨床試験において、アレルギー患者では腸内細菌の多様性が少ないことが報告されております。また酪酸を産生する細菌はアレルギー応答や炎症応答を抑制する働きをする細胞を増加させることが知られています。

 腸内細菌の研究は長年、培養法により培養可能な菌種を対象にしていましたが、近年、細菌に特異的な遺伝子をターゲットとする遺伝子解析方法が確立され、これまで知られていなかった菌種の検出が可能となりました。加えてDNAの分析が迅速にできる最新の分析機器である次世代シークエンサーの登場により、腸内フローラの全容について分析が可能になりました。腸内フローラが種々の疾病(炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、非アルコール性脂肪性肝炎、大腸癌、多発性硬化症、2型糖尿病や肥満など)と深い関わりを持つことが報告されています。本研究では、その次世代シークエンサーを使い2006年に発表した臨床試験(結果[1])の冷凍保存サンプルを使用し、腸内細菌のDNAを網羅的に解析しました。

 ※参考資料は添付の関連資料を参照

 ※リリース詳細は添付の関連資料を参照





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