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アナログ・デバイセズ、低いノイズのゼロドリフト・オペアンプ「ADA4528−1」を発表
アナログ・デバイセズ、業界で最も低い電圧ノイズを実現した
ゼロドリフト・アンプ「ADA4528−1」を発表
微小な入力信号の増幅で、システム分解能の最適化が実現
アナログ・デバイセズ社(ニューヨーク証券取引所:ADI)は、本日、業界で最も低いノイズのゼロドリフト・オペアンプ「ADA4528−1」を発表しました。このADA4528−1ゼロドリフト・オペアンプは、システムのキャリブレーションなしに長時間、全温度範囲にわたって高精度な性能が求められる、計測機器や医用機器向けに設計されています。このオペアンプは0.1Hzから10Hzにわたって積算した電圧ノイズがわずか99nVp−pと、超低ノイズになっています。これは、最も近い競合アンプ製品よりも40%も低い消費電力で、電圧ノイズも26%も低くなっています。システムのSNR(S/N比)が改善することで、ノイズフロアを低く、またA/Dコンバータにおける150kHzを超える信号帯域で24ビットの分解能を可能にし、あわせてシステム精度も改善します。
ADA4528−1の電圧ノイズ密度は5.3nV/√Hzなので、設計者はピエゾ電気トランスデューサや高精度データ・アクイジション・システムなどのブロードバンド・アプリケーションに、初めてゼロドリフト・アンプを用いることができるようになります。
ADA4528−1の2.5μVmaxという低オフセット電圧と、その0.015μV/°C maxという優れた性能により、業界で最も低い保証オフセット電圧ドリフトが可能になります。オープンループ・ゲインは140dB、CMRR(同相モード除去比)が135dB、PSRR(電源電圧変動除去比)は130dBで、位置や圧力センサー、歪ゲージ(歪計)、さらに医用計測機器などのアプリケーションにおける、低レベルの信号の高精度増幅に適しています。ADA4528−1は、拡張工業用温度範囲(?40°Cから+125°C)にわたって2.2Vから5.5V単一電源で完全に仕様化された定格動作仕様で、8ピンMSOP(ミニ・スモール・アウトライン・パッケージ)で提供されます。
ADA4528−1ゼロドリフト・アンプの特長
●超低オフセット:最大2.5μV
●超低オフセット電圧ドリフト:最大0.015μV/°C
●超低ノイズ:f=1kHzで5.3nV/√Hz
●オープン・ループ電圧ゲイン:最小140dB
●CMRR:最小135dB
●PSRR:最小130dB
●単一電源動作:2.2Vから5.5V
●二電源動作:±1.1Vから±2.75V
●レールtoレール入出力
アナログ・デバイセズ社、リニア/無線周波数製品およびテクノロジー・グループ担当ヴァイス・プレジデント、ピーター・リアル(Peter Real)は次のように述べています。「この新しい高精度アンプはADIのオペアンプ・ポートフォリオの主力製品のひとつとなります。ADI独自のチョッピング回路という特許技術によって、ADA4528−1はデータ・アクイジション、重量計、さらには高精度医用計測機器などのシステムにおける低周波センサー測定に求められる、ハイレベルな精度を実現しています」
供給と価格について
製品:ADA4528−1
供給:量産出荷中
温度範囲:−40℃〜+125℃
1,000個受注時の単価:1.15ドル
パッケージ:8ピン MSOP
(米国における販売価格)
【詳細情報】
●ADA4528−1
http://www.analog.com/jp/ADA4528
●低電圧ノイズ セロドリフト・アンプ ビデオ
http://www.analog.com/jp/vi_ada4528
アナログ・デバイセズ社について
アナログ・デバイセズ(ADI)は、技術革新、高性能、そして卓越した技術力を企業文化として継承し、半導体市場 において長期にわたり高い成長を示してきました。
ADIは、データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術の世界的リーディング企業として業界で高い評価を得ており、あらゆる種類の電子機器分野を取り扱う世界各国60,000社以上の顧客に製品を提供しています。アナログおよびデジタル信号処理アプリケーションに用いられる高性能集積回路の世界的なリーディング・メーカーとして、40年以上の歴史を誇るADIは、本社をマサチューセッツ州ノーウッドに構え、設計/製造拠点を世界各国に展開しています。アナログ・デバイセズはニューヨーク証券取引所に上場しており(ティッカ−:ADI)、S&P 500インデックスの一社に挙げられています。
お問い合わせ先
アナログ・デバイセズ株式会社 広報・宣伝部
電話 03−5402−8270
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