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NTTデータ、オープンソースを活用したJavaフレームワークを提供開始

2016-02-29

オープンソースを活用したJavaフレームワークの提供を開始
〜「TERASOLUNA(R)Server Framework for Java 5」の本格運用の開始〜


 株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、TERASOLUNA(R)フレームワーク「TERASOLUNA Server Framework for Java 5」の本格展開を2016年2月24日から開始します。
 TERASOLUNAフレームワークとは、NTTデータのオープン系システム開発を支える統合ソリューションの基盤となるアプリケーション・フレームワーク(以下、フレームワーク)です。これまではオープンソース・ソフトウエア(以下、OSS)に当社独自の機能を追加し、それらをTERASOLUNAフレームワークとして提供することで、非常に多くのシステムの生産性や開発品質の向上に寄与してきました。しかし、提供開始から約10年が経過し、新しい技術やアーキテクチャーへの対応、およびタイムリーなセキュリティー対策など、技術トレンドへの追従が難しくなってきました。また、当社独自のフレームワーク層を含むため、グローバルにおける開発者確保が難しく、サポートやメンテナンスの負担が年々増加していることも課題でした。
 こうした課題を解決すべく、「TERASOLUNA Server Framework for Java 5」では、当社独自のフレームワーク層の開発をやめ、IT業界の最新動向を踏まえて、世界中で広く利用されているSpring Framework(注1)といったOSSを採用します。そして、高い信頼性が求められるエンタープライズ開発で、OSSを極力そのまま活用するための開発ガイドラインとサポートの提供に注力します。それにより、最新技術への追従やグローバルにおける開発者確保が容易となり、当社だけでなく世界中の開発者の知見やノウハウを活用することができます。
 今後も、NTTデータではこれまでのTERASOLUNAフレームワークの各種サポートを継続しつつ、「TERASOLUNA Server Framework for Java 5」の機能拡充や品質改善を行うことで、2017年度末までに国内外で200件の採用を目指します。また、TERASOLUNAフレームワークの取り組みを通じて、国内外のOSSコミュニティーへの参加やフィードバックを行うことで、OSSコミュニティーの活性化に貢献していきます。


【背景】
 NTTデータでは、10年以上前から社内標準JavaフレームワークとしてTERASOLUNAフレームワークを整備し、オープン系システム開発向けに展開してきました。具体的には、Struts(注2)1やSpring Framework、iBATIS(注3)といったOSSのJavaフレームワークを利用し、当社独自の機能を追加してきました。さらに、2008年には誰でも自由に利用できるようTERASOLUNAフレームワークをOSSとして公開しました。しかし、2014年4月にすでにEnd of Life(以下、EOL)となったStruts1のセキュリティー問題が発見されました。その際、NTTデータでは独自にパッチを作成し、OSSとして広く世の中に公開しました(注4)。こうした状況を受け、昨今では、セキュリティー対応への不安や最新技術の適用を求め、新しいOSSフレームワークの利用を希望するユーザーの声が高まってきています。以上のような背景を受け、NTTデータでは、TERASOLUNAフレームワークをさらに発展させるため、新しい技術やアーキテクチャーへの対応、タイムリーなセキュリティー対策が可能となる「TERASOLUNA Server Framework for Java 5」を新たに提供する運びとなりました。


【概要および特長】
 「TERASOLUNA Server Framework for Java 5」は、Webアプリケーション、リッチクライアントアプリケーション、スマートデバイス向けアプリケーション開発に必要な各種機能を搭載したサーバーサイドJavaフレームワークです。
 「TERASOLUNA Server Framework for Java 5」は、当社独自のフレームワーク層の開発をやめ、IT業界の最新動向を踏まえて、世界中で広く利用されているSpring FrameworkといったOSSを採用します。そして、高い信頼性が求められるエンタープライズ開発で、OSSを極力そのまま活用するための開発ガイドラインとサポートの提供に注力します。今回提供する「TERASOLUNA Server Framework for Java 5」の特長は以下の通りです。

 ・当社独自のフレームワーク層の開発をやめ、グローバル標準を採用
 ・最新の技術やアーキテクチャーへの対応、タイムリーなセキュリティー対策が容易
 ・OSSを極力そのまま活用するためのベストプラクティスを開発ガイドラインとして提供
 ・フレームワークエンタープライズ開発に適用する上で必要な一式をOSSとして公開
 ・TERASOLUNAフレームワークに関する有償サポート(技術問い合わせ、バグ対応、教育など)を提供
 ・アプリケーションサーバー、データベースサーバーなど、さまざまなプラットフォーム上でのフレームワークの動作を検証
 ・TERASOLUNA IDE、TERASOLUNA ViSC、TERASOLUNA RACTESなどの当社開発ツール(注5)に対応


 ※図1・図2は添付の関連資料を参照


[提供方法】
 「TERASOLUNA Server Framework for Java 5」は、下記のポータルサイトにて提供しています。なお、提供資材一式は、GitHub上でOSSとして公開しています。

 TERASOLUNA Server Framework for Java 5 ポータルサイト:http://terasoluna.org/
 TERASOLUNA Server Framework for Java 5 提供資材一式:https://github.com/terasolunaorg

 また、有償で技術問い合わせ、バグ対応、教育などのサポートを提供しています。
 [有償サポート問い合わせ先]
 TERASOLUNA ポータルサイト:http://terasoluna.jp/


【今後について】
 NTTデータでは、今後も積極的に「TERASOLUNA Server Framework for Java 5」の機能拡充や品質改善を行い、当社のノウハウについてOSS化に取り組むことで、IT業界への貢献を目指します。また、これまでのTERASOLUNAフレームワークの各種サポートを継続しながら、新しいTERASOLUNAフレームワークへの移行を推進し、IT業界におけるフレームワークの新陳代謝を促進します。さらに本取り組みを通じて、国内外のOSSコミュニティーへの参加やフィードバックを行い、OSSコミュニティーの活性化にも貢献します。こうしたOSSの包括的な取り組みを推進し、OSSを活用したソフトウエア開発やサポート等のビジネス展開をより一層進めていきます。


【Spring Framework 開発元のPivotal社との連携】
 Spring Frameworkは、国内外で非常に多くの適用実績があり、NTTデータも10年以上利用してきました。特に、「TERASOLUNA Server Framework for Java 5」では、各種Springプロジェクトを多く活用しています。
 NTTデータでは、開発元であるPivotal社とも密に連携し、各種Springプロジェクトの品質改善の取り組みを実施し、バグ情報やセキュリティー情報を報告するなど、数多くの貢献活動を行っています。


 ※リリース詳細は添付の関連資料を参照


 *TERASOLUNAおよびそのロゴは、日本およびその他の国における株式会社NTTデータの商標または登録商標です。
 *OracleとJavaは、Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。
 *その他、記載されている会社名、商品名、またはサービス名は、各社の登録商標または商標です。







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