イマコト

最新の記事から注目のキーワードをピックアップ!

Article Detail

不動産経済研究所、2015年の全国のマンション市場動向を発表

2016-02-25

≪全国マンション市場動向≫
−2015年のまとめ
◎全国発売は6.1%減の7万8,089戸。2年連続の減少で6年ぶりの7万戸台。
◎首都圏9.9%減のほか、中国、四国、九州などが減少。近畿圏は0.6%増。
◎平均価格は7.2%上昇の4,618万円、1973年の調査開始以来最高に。


 (1)2015年の1〜12月に全国主要都市で発売された民間マンションは7万8,089戸であった。(過去最多は’94年の18万8,343戸)
  2014年(8万3,205戸)に比べて5,116戸(6.1%)の減少。首都圏、中国、四国、九州などが減少。

 (2)首都圏4万449戸(対前年比9.9%減)、近畿圏1万8,930戸(同0.6%増)、東海・中京圏5,000戸(同14.6%増)、北海道1,138戸(同16.0%増)、東北1,260戸(同27.4%増)、関東1,104戸(同4.0%減)、北陸・山陰450戸(同5.4%増)、中国1,956戸(同15.0%減)、四国733戸(同7.2%減)、九州7,069戸(同16.6%減)。首都圏以外で実数の減少が最も大きかったのは九州の1,407戸減であった。

 (3)1戸当りの価格は4,618万円で、前年(4,306万円)比312万円、7.2%のアップ。1m2当たり単価は65.4万円で前年比5.1万円、8.5%のアップ。
  平均価格、m2単価ともに前年比でアップとなったのは3年連続。平均価格は1973年の調査開始以降最高となった(これまでは1991年の4,488万円)。
  また、m2単価が65万円を上回ったのは、66.7万円だった1991年以来24年ぶりのことである。

 (4)マンションの発売総額は約3兆6,064億円、前年(約3兆5,825億円)比239億円、0.7%の増額。

 (5)事業主別供給戸数首位は住友不動産(5,398戸)で、第2位は野村不動産(4,556戸)、第3位は三井不動産レジデンシャル(4,308戸)、第4位は三菱地所レジデンス(4,005戸)、第5位は大和ハウス工業(2,770戸)。

 (6)2016年の発売は8.4万戸(7.6%増)。3年ぶりに増加となる見込み。


<2015年の概要>
 1.全国における2015年年間(1〜12月)のマンション発売戸数は7万8,089戸となり、2014年の8万3,205戸に比べて5,116戸(6.1%)の減少となった。
  対前年比で減少となるのは2年連続。大量供給エリアの首都圏のほか、関東、中国、四国、九州などが減少となったもの。
過去最多は1994年実績の18万8,343戸。

 2.2015年の地域別発売戸数は、首都圏4万449戸(全国比51.8%)、近畿圏1万8,930戸(同24.2%)、東海・中京圏5,000戸(同6.4%)、北海道1,138戸(同1.5%)、東北地区1,260戸(同1.6%)、関東地区1,104戸(同1.4%)、北陸・山陰地区450戸(同0.6%)、中国地区1,956戸(同2.5%)、四国地区733戸(同0.9%)、九州地区7,069戸(同9.1%)である。首都圏のシェアは51.8%と、3年連続で50%を上回った。

 3.2014年実績に対する2015年の地域別の増減率は、首都圏9.9%減、近畿圏0.6%増、東海・中京圏14.6%増、北海道16.0%増、東北地区27.4%増、関東地区4.0%減、北陸・山陰地区5.4%増、中国地区15.0%減、四国地区7.2%減、九州地区16.6%減である。

 4.首都圏の都県別発売戸数は東京都2万3,899戸、神奈川県7,964戸、埼玉県4,415戸、千葉県4,171戸である。
  2014年実績に対する都県別の増減率は東京都5.2%減、神奈川県21.3%減、埼玉県1.3%減、千葉県18.5%減である。
  都区部(東京23区)は1万8,472戸で、2014年の2万774戸に対して2,302戸(11.1%)減となっている。

 5.近畿圏の府県別発売戸数は大阪府1万835戸、兵庫県5,195戸、京都府2,317戸、奈良県258戸、滋賀県189戸、和歌山県136戸である。
  2014年実績に対する増減率は大阪府8.5%増、兵庫県3.6%増、京都府13.8%減、奈良県55.4%減、滋賀県52.0%減、和歌山県10.5%減。

 6.主な地方中核都市の発売戸数は札幌市1,033戸、仙台市757戸、名古屋市2,765戸、広島市755戸、福岡市2,818戸である。
  これらの都市の2014年実績に対する増減率は、札幌市5.3%増、仙台市5.3%増、名古屋市12.7%減、広島市42.9%減、福岡市16.8%減である。

 7.2015年のマンション平均分譲価格は全国平均で4,618万円である。2014年の平均価格(4,306万円)に比べて312万円、7.2%のアップであった。
  m2単価は全国平均で65.4万円となり、2014年のm2単価(60.3万円)に比べて、5.1万円、8.5%のアップであった。
  平均価格が対前年比でアップとなったのは3年連続のことであり、m2単価が対前年比でアップとなったのも3年連続のことである。
  首都圏は5,518万円で、2014年の5,060万円に比べて458万円、9.1%のアップ、近畿圏は3,788万円で2014年の3,647万円に比べ141万円、3.9%のアップである。

 8.全国のマンション発売総額は約3兆6,064億円で、前年の約3兆5,825億円と比べて239億円、0.7%の増額となった。(過去最高’00年約6兆4,452億円)

 9.事業主別の発売戸数の上位10社は、住友不動産5,398戸、野村不動産4,556戸、三井不動産レジデンシャル4,308戸、三菱地所レジデンス4,005戸、大和ハウス工業2,770戸、プレサンスコーポレーション2,512戸、東急不動産1,838戸、東京建物1,501戸、大京1,440戸、タカラレーベン1,399戸。住友不動産は2年連続のトップである。

 10.2016年における発売見込みは全国で約8.4万戸と2015年に比べると約0.6万戸、7.6%増の見込みである。
  首都圏が4.3万戸(6.3%増)、近畿圏2.0万戸(5.7%増)、東海・中京圏0.55万戸(10.0%増)、九州地区0.85万戸(20.2%増)、中国0.2万戸(2.2%増)。
  首都圏をはじめ多くのエリアが増加となる見込み。首都圏のシェアは51.2%と引き続きほぼ半数を占め、大手企業中心の一極集中型市場には大きな変化はない。

 ※なお、調査にあたっては首都圏のみファミリータイプとし、投資用物件は除外しています。近畿圏およびその他エリアについては投資用物件も含んでいます。
 ※東海・中京圏の調査協力:(株)新東通信 住宅・不動産研究所
 ※東北地区の調査協力:(株)DGコミュニケーションズ


 *以下の資料は添付の関連資料を参照
  ◎マンション発売戸数推移("06〜"15年)
  ◎マンション価格推移("06〜"15年)
  ◎事業主別発売戸数(上位20社)’13年〜’15年
  ◎2015年供給ランキング




Related Contents

関連書籍

  • 死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    詩歩2013-07-31

    Amazon Kindle版
  • 星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    前田 徳彦2014-09-02

    Amazon Kindle版
  • ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    大久保 明2014-08-12

    Amazon Kindle版
  • BLUE MOMENT

    BLUE MOMENT

    吉村 和敏2007-12-13

    Amazon Kindle版