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アンリツ、構造物の振動や歪み測定が可能なFBGセンサーモニターの受注を開始
構造物の振動や歪み測定が可能
FBGセンサモニタAR4041A/AR4011Aの受注を開始
アンリツ株式会社(社長 橋本 裕一)は、FBGセンサ(注1)のモニタリングを可能とするFBGセンサモニタAR4041A/AR4011Aの受注を4月13日から開始いたします。
FBGセンサモニタAR4041A/AR4011Aは、アンリツ株式会社の子会社であるアンリツデバイス株式会社(社長 菊川 知之)が開発いたしました。
AR4041A/AR4011AにFBGセンサを接続し、標準添付のドライバーソフトを搭載したPCで制御することにより、FBGセンシングシステムを構築できます。このシステムを使用することにより、FBGセンサ上を流れている光信号の変化を観測でき、ビルや橋梁、道路、鉄道の歪みや振動、河川や下水道の水位などの状態を遠隔でモニタリングできます。(製品概要のシステム図参照)
FBGセンシングシステムは、各種構造物の予防保全、重要施設の安全管理に加え、災害発生時における各種構造物の状態監視など幅広い用途でその重要性が注目されています。
アンリツは、FBGセンシングシステムの計測・モニタリング機能を担うAR4041A/AR4011Aの受注を開始することにより、安全・安心な社会の実現を支援してまいります。
なお、本AR4041A/AR4011Aは、光通信技術展(4月13日〜15日、東京ビッグサイト)にて出展いたします。
【注1 FBG(Fiber Bragg Grating)センサ】
光ファイバを利用したセンサ。FBGセンサは、歪みや振動、熱など何らかの外的要因が加わるとその波長が変化する。その変化を観測することにより、構造物などの状態を把握することができる。
[開発の背景]
FBGセンサは給電が不要であることに加え、遠隔監視も可能なことから、各種構造物や道路、鉄道、河川、下水道などさまざまな分野の状態監視システムとして利用されています。近年では、防災分野でも注目されており、FBGセンサを用いたセンシングシステムの重要性が高まっています。
FBGセンシングシステムの中核となる計測・モニタリング装置は外国メーカーが主流であり、関連業界からは、迅速なサポートが期待できる国内製品のニーズが高まっています。
そこでアンリツは、FBGセンサモニタAR4041A/AR4011Aの受注を開始しました。
[製品概要]
FBGセンサモニタAR4041A/AR4011Aは、FBGセンサの信号を検出できる装置です。標準添付しているドライバーソフトを搭載した制御用PC、FBGセンサを接続することにより、FBGセンサ上を流れる信号情報を取り込み、振動や歪み、水位や温度などの情報に変換可能。この情報を観測することにより、ビルや橋梁、道路、鉄道の歪みや振動、河川や下水道の水位などの状態を遠隔でモニタリングできます。
ドライバーソフトは、初期条件の設定機能に加え、波形モニタ機能とデータ格納機能を備えており、制御用PCにインストールするだけで、FBGセンシングシステムを構築できます。
本FBGセンサモニタは、4本のFBGセンサ列を接続できるAR4041A、1本のFBGセンサ列を接続できるAR4011Aを用意しており、システム規模に応じて選択できます。
<システム構成>
※添付の関連資料を参照
[対象市場・用途]
■対象市場:行政機関、セキュリティ・防災・プラント関連企業等
■用途:各種構造物・河川・下水道・工場設備等の遠隔監視
[営業情報]
■受注開始日:4月13日
■予定販売台数:50台(初年度1年間、国内のみ)
■価格:AR4014A 320万円
AR4011A 220万円
上記は標準価格です。本製品は、FBGセンシングシステムに組み込まれるため、システム構成、システム規模により、価格が異なる場合があります。
※製品画像は添付の関連資料を参照
■お客様からの問合せ先
アンリツデバイス株式会社
マーケティング部
TEL:046(296)1228