日本産業機械工業会、平成２７年（１〜１２月）の環境装置受注状況を発表

平成２７年　環境装置受注状況
（平成２７年１〜１２月）


　平成２７年の環境装置受注は、官公需の減少により、前年比９７．９％の５，７１７億円となり、３年ぶりに前年を下回った。


１．需要部門別の動向
（１）製造業
　パルプ・紙、鉄鋼向け事業系廃棄物処理装置、石油石炭向け排煙脱硝装置、石油化学、機械、その他向け産業廃水処理装置の増加により、前年比１２２．７％の６１１億円となり、２年連続で前年を上回った。

（２）非製造業
　電力向け排煙脱硫装置、排煙脱硝装置、事業系廃棄物処理装置、その他向け事業系廃棄物処理装置の増加により、前年比１８５．４％の６１３億円となり、２年連続で前年を上回った。

（３）官公需
　汚泥処理装置、事業系廃棄物処理装置、ごみ処理装置関連機器の減少により、前年比８５．３％の４，０４７億円となり、３年ぶりに前年を下回った。

（４）外需
　下水汚水処理装置、都市ごみ処理装置の増加により、前年比１６７．２％の４４４億円となり、３年ぶりに前年を上回った。


２．装置別の動向
（１）大気汚染防止装置
　排煙脱硫装置の電力向けが増加したことから、前年比１４７．３％の６１４億円となり、４年ぶりに前年を上回った。

（２）水質汚濁防止装置
　下水汚水処理装置、汚泥処理装置の官公需向けが減少したことから、前年比８４．７％の１，６２２億円となり、２年連続で前年を下回った。

（３）ごみ処理装置
　都市ごみ処理装置の官公需向けが増加したものの、事業系廃棄物処理装置の官公需向けが減少したことから、前年比９９．４％の３，４６５億円となり、５年ぶりに前年を下回った。

（４）騒音振動防止装置
　騒音防止装置の鉄鋼、電力、官公需、海外向けが減少したことから、前年比７０．６％の１５億円となり、４年ぶりに前年を下回った。

　※以下の資料は添付の関連資料「平成２７年　環境装置受注状況」を参照
　　・（表１）最近の環境装置の需要部門別受注状況
　　・（グラフ１）需要部門毎の推移（暦年・受注金額）
　　・（表４）最近の環境装置の装置別受注状況
　　・（グラフ３）装置毎の推移（暦年・受注金額）
　　・（表５）平成２７年１月〜１２月　環境装置の主な需要部門受注状況
　　・（表６）平成２７年１月〜１２月　環境装置需要部門別受注額　累計