Article Detail
IDC Japan、国内ユニファイドコミュニケーション市場ベンダー競合分析の調査結果を発表
2010年 国内ユニファイドコミュニケーション市場
ベンダー競合分析結果を発表
・2010年下半期の国内UC市場は回復基調、同年の市場規模は前年比2.6%増、1,396億円
・ベンダーシェアはNECが首位を保持、OKIネットワークス、日立製作所、富士通が続く
・IPテレフォニー市場は寡占化が進む一方、IPコンファレンス市場、IPコンタクトセンターシステム市場ではSaaSサービス提供者の出現により寡占化が後退
IT専門調査会社IDC Japan株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役:竹内正人)は、国内ユニファイドコミュニケーション市場ベンダー競合分析を行い、調査結果を発表しました。
本調査は、IDCの国内ユニファイドコミュニケーション(UC)市場の定義に従い、「IPテレフォニー」「UCメッセージング」「IPコンファレンスシステム」「IPコンタクトセンターシステム」の4つのソリューション市場において、主要なベンダーのポジショニング/ビジネス動向、各ソリューション市場の寡占化状況などについて調査/分析したも
のです。
IDCの調査では、2010年下半期の国内UC市場は、IPテレフォニーを中心に回復基調であり、2010年全体では前年比2.6%増の1,396億2,800万円になったと推定しています。同市場で、NECはベンダーシェア20.0%を獲得し、2009年に続き首位を保持しています。次いで、OKIネットワークス(同15.8%)、日立製作所(12.8%)、富士通(10.7%)が続いています。同市場では、ビデオソリューションへの注力や販売チャネル獲得に成功したベンダーが2010年の売上額を成長させています。
一方、ソリューション市場別の寡占化状況では、IPテレフォニー市場では上位3社での売上額が70%を超えており、寡占化が進んでいます。IPコンファレンスシステム/IPコンタクトセンターシステム市場では、上位3社の売上額合計が減少する傾向にあり、寡占化が後退しています。IDCでは、この理由は、同ソリューション市場では2010年からSaaS(Software as a Service)提供事業者が数多く出現しており、これらのサービスが自営システム市場を侵食し始めているためと分析しています。
「UC提供ベンダーおよび販売チャネルは、急速なICT投資額増加が見込めない市場環境の中、価格競争に陥らないユーザー企業のインフラ更新需要獲得、UCアプリケーションの自社での活用とユーザーへの横展開、ビデオ/モバイル/ソーシャルメディアなど有望分野への投資が求められる」と、IDC Japan ソフトウェア&セキュリティグループ リサーチマネージャーの眞鍋 敬は分析しています。
今回の発表はIDCが発行したレポート「2010年 国内ユニファイドコミュニケーション市場 ベンダー競合分析」(J11380102)にその詳細が報告されています。本レポートでは、国内UC市場の主要なベンダーのポジショニング/ビジネス動向、各ソリューション市場の寡占化状況などについて分析を提供しています。
<参考資料>
国内ユニファイドコミュニケーション市場 上位3ベンダーによる寡占化状況の推移、2009年〜2010年
※グラフ資料は添付の関連資料を参照
【IDC社 概要】
International Data Corporation(IDC)は、ITおよび通信分野に関する調査・分析、アドバイザリーサービス、イベントを提供するグローバル企業です。47年にわたり、IDCは、世界中の企業経営者、IT専門家、機関投資家に、テクノロジー導入や経営戦略策定などの意思決定を行う上で不可欠な、客観的な情報やコンサルティングを提供してきました。
現在、110か国以上を対象として、1,000人を超えるアナリストが、世界規模、地域別、国別での市場動向の調査・分析および市場予測を行っています。
IDCは世界をリードするテクノロジーメディア(出版)、調査会社、イベントを擁するIDG(インターナショナル・データ・グループ)の系列会社です。
*記載されている全ての会社名、製品名は各社の商標、または登録商標です。
■一般の方のお問合せ先
IDC Japan(株) セールス
Tel:03−3556−4761
Fax:03−3556−4771
E−Mail:jp-sales@idcjapan.co.jp
URL:http://www.idcjapan.co.jp