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早大と東芝、遠隔給電が可能な先進電動バス「WEB−3 Advanced」を開発し公道実証試験を開始

2016-02-06

短距離走行・高頻度充電がコンセプトのユニークな先進電動バス
WEB−3 Advancedが完成、公道実証試験を開始


 早稲田大学(理工学術院紙屋雄史(かみやゆうし)教授)、株式会社東芝(研究代表者:尾林秀一)らの研究グループは、電源コードなどを接続しなくても遠隔給電が可能な最新のワイヤレス充電装置とリチウムイオンバッテリを搭載した、「先進電動バス“WEB−3 Advanced”」の開発に成功しました。2016年2月1日より、国際戦略総合特区である川崎市殿町のキングスカイフロント地区および羽田空港周辺地域において、川崎市様・全日本空輸株式会社様のご協力を得て、公道実証試験を開始いたしました。

 本研究は、環境省が公募した「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」における採択課題で、早稲田大学と株式会社東芝は、電動バスの実証事業に係る委託先として選定されました。事業期間は2014年度より2016年度までの予定です。


◆設計コンセプトと特長
 早稲田大学は、平成14年度より先進電動バス WEB(Waseda Electric Bus)の研究開発を続けています。WEBシリーズは、電気自動車の実用化にむけて技術的・コスト的ハードルとなっている“大きく・重たく・高価な”バッテリの搭載量を最小限とし、バスターミナルに戻ってくる都度充電する“短距離走行・高頻度充電コンセプト”を採用したユニークな電動バスです。また、高頻度となる充電作業を“短時間・安全・手間いらず”で行うために、本事業を通して東芝が新規開発した磁界共鳴型ワイヤレス充電装置を搭載しています。このコンセプトの採用により空車重量と車両初期コストの削減、充分な車室空間の確保、さらには運転席におけるボタン操作のみでの充電が可能となりました。


◆実証試験の目的
 公道での走行を通して、普及の際のポイントとなる充電作業に係る利便性を検証すると共に、CO2削減効果やランニングコスト削減効果、さらには乗車環境の改善効果や周囲環境へ与える負荷の微小性の評価等も行います。これらの成果を公開することで、“ヒトにも地球にも優しいワイヤレス充電型電動バス”をPRし、社会における認知度と受容性を高めます。実証試験は同事業が終了となる平成28年度末ころまで実施される予定です。

 早稲田大学は、今後も電動バスの本格的普及に向けた研究活動・社会貢献活動を続けてまいります。


◆先進電動バス WEB−3 Advanced 概要
 名称:Waseda Electric Bus−3 Advanced(WEB−3 Advanced)
 空車重量/寸法/乗車定員:5990kg/L6.99×W2.08×H3.10m/31名
 モータ:PM同期型(UQM“PowerPhase145”:最高出力145kW)
 バッテリ:リチウムイオン型(TOSHIBA“SCiB(TM)”:12直列3並列/40kWh/331V)
 充電装置:ワイヤレス磁界共鳴型(TOSHIBA Wireless Charger:44kW@105mm−gap)
 航続距離:最大50km(公道走行・空調OFF時)
 電力消費率:約1.5km/kWh(公道走行・空調OFF時)

 ※参考画像は添付の関連資料を参照



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