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三洋電機、次世代の環境配慮型工場「加西グリーンエナジーパーク」を完成
低炭素社会の実現に向けた次世代の環境配慮型工場
「加西グリーンエナジーパーク」が完成
三洋電機株式会社が、加西事業所(兵庫県加西市)に建設を進めていました「加西グリーンエナジーパーク」がこのほど完成。10月22日にグランドオープンします。三洋電機では、パナソニックグループの最先端の環境技術・システムが導入された「加西グリーンエナジーパーク」を、エネルギーの効率的な活用を実証する実験場として、また、お客様へ最適な省エネシステムを提案するショールームの場として活用し、「家、ビル、街まるごとエナジーソリューション」を展開することで、世界のCO2削減に貢献していきます。
加西グリーンエナジーパークのポイント
1.環境配慮型工場
加西グリーンエナジーパークは、業界トップクラスの変換効率をほこるHITR太陽電池による1MWの太陽光発電システムおよび、リチウムイオン電池としては最大規模となる1.5MWhの蓄電システム、各種省エネ機器を制御するエネルギーマネジメントシステム(EMS)、そしてこれら「創エネ」「蓄エネ」「省エネ」を最適に統合しコントロールするスマートエナジーシステム等が導入されています。加西グリーンエナジーパークでは、これらエネルギーの効率的な利用を図ることで、年間2480トンのCO2排出量を削減します。
2.実証実験の場、ショールームの場として活用
加西グリーンエナジーパークには、太陽光発電システムや蓄電システム、最新の省エネ機器のほか、直流(DC)で建物内に配電する「DC配電」や、一部に、直流駆動のパソコンやLED照明も導入しています(DC配電・LED照明はパナソニック電工製。管理棟のみ)。三洋電機では、これらパナソニックグループによる最新の環境技術・システムである「創エネ」「蓄エネ」「省エネ」および、それらをつないで最適なエネルギーの活用をマネジメントする「エネルギーマネジメント」の実証実験の場として活用し、今後の商品やシステムの開発に役立てます。また、お客様に実際に見学いただくオープン展示場としても活用し、営業展開へとつなげます。
3.大型蓄電システムの開発
三洋電機は、太陽電池などで発電した電力を、蓄電池に充放電する制御機能を備えた「バッテリーマネジメントシステム」を開発しました。「バッテリーマネジメントシステム」は、多数の「蓄電用標準電池システム※」とこれらを制御する「バッテリーマネジメントコントローラー」を組み合わせたもので、多数の電池を1個の大きな電池のように扱うことができ、電力を効率よく充放電することが可能です。加西グリーンエナジーパークでは、「バッテリーマネジメントシステム」により、約31万本の円筒形リチウムイオン電池セルからなる世界最大級の大規模な蓄電システムをマネジメントします。
※ ノートパソコンなどに使用されている18650サイズ(直径18ミリ×高さ65ミリ)の円筒形リチウムイオン電池セルを312本内蔵した容量約1.6kWhの蓄電池ユニット