日本SGI、長岡技術科学大が最新世代の共有メモリー型サーバーを採用

長岡技術科学大学が次期教育・研究統合計算機システムに
SGIの最新世代の共有メモリー型サーバを採用
〜情報処理の基礎教育から高度な専門研究まで幅広い用途に
対応するため、従来比１０倍以上の高性能システムに刷新〜


　日本SGI株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：望月学）は、国立大学法人長岡技術科学大学（所在地：新潟県長岡市、学長：東信彦）が次期教育・研究統合計算機システムとして「SGI　UV　３００」を中核とするSGI製品群の導入を決定したことを発表します。本システムは、同大情報処理センターに設置され、本年３月１日に稼働開始する予定です。

　長岡技術科学大学の情報処理センターは１９７８年の教育用電子計算機システム導入以来、教育・研究用のコンピュータシステムの導入・提供およびコンピュータネットワーク基盤の管理・運用を行っています。高等専門学校からの第３学年編入やアジア諸国の大学と連携した外国人留学生の受け入れ強化など特色ある技術教育体系を持つ長岡技術科学大学において、教育・研究統合計算機システムは学内の情報資源の中核を担っています。近年、情報処理教育の多様化・高速化、さらには教育・研究用アプリケーションの多様化・大型化が進んでおり、こうした状況に対処するため、性能と容量を大幅に向上した最新システムの導入が決定されました。

　今回、長岡技術科学大学に導入されるシステムは、研究用高速計算サーバシステムの「SGI　UV　３００」を中核に、教育・演習用サーバシステムの「SGI　UV　３０EX」、ファイルサーバなど各種システムに利用される「SGI　Rackable　サーバ」、総実効容量３９８TBのストレージ、総数４３５台の利用者端末用PC、４K対応液晶モニターなどで構成されます。

　特に研究用高速計算サーバシステムに利用される「SGI　UV　３００」は、８テラバイト（TB）のメモリーを搭載した最新世代の共有メモリー型サーバで、理論演算性能値が従来システムの１．９８テラフロップス（TFLOPS）から１０倍以上向上した２０．４TFLOPSとなる高性能システムです。SGIとして第７世代となる最新のインターコネクト技術「NUMAlink７」が実装されており、５１２コアのインテル（R）Xeon（R）E７　プロセッサーを処理遅延が最も少ないAll　to　Allのトポロジーで接続できるため、大規模なバッチジョブや高度な並列計算に最適なシステムです。オールフラッシュストレージを採用することで、高速処理の際に発生しやすいI／Oのボトルネックも解消します。教育・演習用サーバシステムには、１TBのメモリーと６４コアのインテル　Xeon　E７　プロセッサーを搭載した共有メモリー型サーバのエントリーモデル「SGI　UV　３０EX」が導入されます。

　本システムでは、バッチ処理システムへのジョブ投入や状況確認、結果取得などの操作において、今回SGIが独自開発したWebブラウザベースのインターフェースを利用することができます。コマンド入力よりも大幅に操作が簡単になり、基礎教育を受けている学部から高度な研究を行っている博士課程まで、コンピュータやプログラミングの知識や技術レベルを問わず幅広く利用できます。

　大学の学部低学年を対象とした情報処理基礎教育から、学部高学年を対象とした高度情報処理教育、大学院修士および博士課程の情報処理専門教育や研究まで、幅広い利用者層や用途を対象とした本システムでは、使いやすさと高性能の両面が求められています。「SGI　UV　３００」および「SGI　UV　３０EX」は、単一のOSで稼働するSSI（シングル・システム・イメージ）として運用される共有メモリー型のサーバです。クラスター型システムと比較してシンプルなプログラミングで動作する一方、マルチプロセッサー対応の高度な並列計算の研究や学習にも対応できます。


●長岡技術科学大学　情報処理センター長　中川匡弘教授のコメント：
　２１世紀に入り、環境に配慮した効率的なモノづくりが渇望され、より高度で大規模なシミュレーションが新しい技術開発において不可欠になっています。とりわけ、技術に根差した科学の創成を目指す本学では、開発現場の実環境に近い条件での高度に実践的なシミュレーション課題に適したコンピュータ環境が重要となります。今回導入するコンピュータシステムが、このようなニーズに応える計算資源として広範囲な分野で活用されることを期待しています。


●米国SGI　バイスプレジデント兼HPC事業部長　Gabriel　Bronerのコメント：
　SGIのスーパーコンピュータは、大学における広範囲な研究テーマに対応するためにユニークなツールを提供しています。私たちは、長岡技術科学大学が研究分野の知識の限界を広げて行くことのご支援ができることを幸いに存じます。


＜商標登録＞
　SGIおよびSGIのロゴは、日本SGI　株式会社の登録商標です。
　インテル、Intel、Xeonは、アメリカ合衆国および／またはその他の国におけるIntel　Corporationの商標です。その他の会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。


■お客様からの製品に関するお問い合わせ先
　日本SGI株式会社
　TEL：０３−５４８８−１８１１（大代表）